福岡の中古レコード店「アッサンブラージュ」による「レコードとアート」。

YouTube更新しました。
今回は当店「女性客少ないな〜」と思って、お洒落なレコード・ジャケット特集でもしようと思いましたが、結局は濃い内容のレコードばかりの紹介となっていまいました。
ネオアコ、ギター・ポップ、シティポップ、ボサノヴァ(ジョアン・ジルベルトは取り上げてますが)なんて取り上げたいのですが、これらの買取が少ないので…ぜひ、これらのジャンルの買取もお待ちしております。

「アッサンブラージュ」は美術用語

さて、今回紹介したブルースやジャズのレコード・ジャケットですが、結局、私的にはジャケより内容ですかね。
アートは好きですし、うちの屋号も「アッサンブラージュ」なる美術用語で、現在よく使われてるのは、日本酒と他のお酒を割る言葉として浸透していますが、実際はダダイズムやシュルレアリスムの時代のデュシャンやマン・レイなんかのアート手法として仕様されたものです。
ちなみに他にはアンサンブルのフランス用語でもあり、音楽にも関係していると思います。
その話は置いといて、「ブルース」もダダイズムやシュルレアリスムの一種なんですよね。
これ三井徹さんだったかな「黒人ブルースの現代」に書かれていたと思います。
内容は思い出せませんが、当時、読んで「なるほどな」と思いました。

「狂騒の20年代 ローリング20」

改めて選んだレコード・ジャケット見ると、やはり私自身好むのは大胆な色使いにシンプルなデザインやイラスト、こういうのはよく考えると所謂「狂騒の20年代 ローリング20」の時代に近いデザインで、この時代、黒人女性のジョセフィン・ベーカーが活躍したり、禍々しい美しさの「アール・デコ」など、猥雑で野生的なアートや文化、そして音楽もジャズやブルースが生まれたりと、原始と未来が合体したかのような文化が生まれています。
この時代のジャズやブルースも未来を感じさせるアートなのです。

近未来文化ふうのジャケットが好き

現代において、私がクラブ文化やDTMなどアンダーグラウンドでいて、最先端なものに興味があるのは、この1920-30年代の近未来文化に興味があるからだと実感しました。
また1980年代のニューウェーヴも、このシュルレアリスムからの影響が大きいですし、私がPILやジョイ・ディヴィジョンやP-MODE辺りが好きなのは、そういう文化の影響が、これらの音楽から感じ取れるからだと思います。

シュルレアリスムな店「アッサンブラージュ」

今回のブログは混沌として、YouTubeで取り上げた音楽を語ってませんが、まあ、そういうシュルレアリスム的な傾向がある故の「アッサンブラージュ」であることが分かってくれたらと思う文章となりました。

ロック全般、ジャズ、ブルース、ソウル、ワールド・ミュージックなど福岡、出張買取、持ち込み・店頭買取、日本全国、宅配買取致します。
福岡の中古レコード屋「アッサンブラージュ」。

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YouTube「山下達郎『FOR YOU』の年度別価格推移」とブログ「福岡の中古レコード店長が好きな山下達郎のアルバム」

YouTube更新しました。
ブログでアクセスが多かったので、今回YouTubeにしてみました。
ブログとは違った内容で私が好きな山下達郎のアルバムを紹介したいと思います。

アルチザン

これはリアル・タイムで買った最初のアルバムです。
もちろんCDで、レベルの高さに圧倒されて、こんな職人だけに、1970、1980年代も素晴らしいレコードを出していただろうと、すぐに以前のアルバムを全て揃えました。
そのころはメロディアスな曲が好きだったので「ターナーの機関車」や「エンドレス・ゲーム」が好きでした。

サーカス・タウン

「ウィンディ・レディ」と「サーカス・タウン」、この2曲のニューヨーク録音と、その前に「ジョイ」で聞いていた「ラスト・ステップ」が好きでしたね。
この若さで現代でも全く色褪せることなく、さらに人気が増加するこのデビュー作、驚きです。

ジョイ

「おやすみロージー」や「ラスト・ステップ」などアカペラや弾き語りで達郎の声を堪能できる曲が好きです。
私は「シーズンズ・グリーティングス」のライヴを前列で観たことがあり、あの圧倒的な歌声に感動しました。
達郎の演奏より声に魅力を感じるので、RCA以降のアルバムがすきです。

レイ・オブ・ホープ

そんな達郎の歌声が好きな私にとって、極上のアルバムが、バラードが多いこのアルバムです。
近年のディープな唱法が好きでないという古参のファンもいますが、私はやはり何より声に魅了されます。

イッツ・ア・ポッピン・タイム

そういう私でもこのライヴでのクールでヒップでアングラな雰囲気には惹かれます。
このアルバム聴くと、ダニー・ハサウェイのライヴのジャケットを思い浮かべます。
極上の演奏陣のわりには凄く内省的な感じがします。

ソノリテ

一曲目の「マイダス・タッチ」が山下達郎の曲では一番好きです。
この曲聞いた時、50を超えて、なんで、当時のブラック・ミュージックの最先端な音や、レディオヘッドのプロデュースで有名だったナイジェル・ゴッドリッチみたいな音響を出せるんだと驚愕しました。

シーズンズ・グリーティングス

フィル・スペクターとかナット・キングコールなどのストリングスが入った曲が大好きで、彼のアカペラまでも堪能できるこのアルバムは「アルチザン」の次に出された企画アルバムで、「オンスト」より、個人的にクリスマスの華やかでいて神秘的な雰囲気を醸し出しながら、ボーカルを最大限に楽しめる「一粒で二度美味しい」傑作です。
無人島での一枚のアルバムを選ぶならこれでしょう。
このアルバム無人島で最大限に流すと、どんな遠くからでも潜航中の誰かが見つけてくれそうです。

FOR YOU

もちろん大名盤です。
真夏に店舗で「スパークル」「ミュージック・ブック」「ラブランド、アイランド」をかけると、凄く開放的な気分になって、地味な福岡の田舎の中古レコード屋がリゾートになります。

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福岡の中古レコード店長の「嬉しい買取(1970年代ルーツ・ロック)」中古レコード屋さんになって良かった!」。

YouTube更新しました。今回は1970年代ルーツ・ロックがテーマですが、このブログ書いてるうちにタイトルを付け足しました。
「嬉しい買取(1970年代ルーツ・ロック)」中古レコード屋さんになって良かった!」です。

ボブ・ディランに縁のある一日

秋はレコードの買取が少なくて、昨日はCDをネットにアップしてましたところ、ボブ・ディランとザ・バンドの「偉大なる復活」が出てきて、「これ持ってたけ?」と、とりあえず、店に持っていて聞こうと思って、ディスク1をかけたところ、まあ普通に聞いていたのですが、ディスク2からどんどん盛り上がっていって、もう完全にトランス状態になっていました。
今日はディランに縁があるのか、朝新聞読んでいたら、ディランの武道館公演のボックスセットの大きな広告が出ており、「新聞読む層が、もう演歌とかじゃなくて、ディランのロックになったんだなぁ」と思っていたところ、武道館ではなく、こちらのザ・バンドとの演奏にハマってしまいました。

自分のレコードやCDが見つからない時の虚無感

最近CDが売れないので、レコードばかりネットに出品していたのですが、ありがたいことに、CDの在庫がけっこうあって、今日のYouTubeで取り上げましたが、ディランとバンドを長い時間喋れる自信もなかったので、ルーツ・ロックの話にしたのですが、その中で、どうしても取り上げたかったローリング・ストーンズの「スティッキー・フィンガーズ」がない!
この前、当店のジャンク・コーナーに「スティッキー・フィンガーズ」があって、お客さんに「なんで250円なのに売れないのか(傷かなり多かったのですが)」と言って、勧めて売ってしまったのですが、もしかしたら自分のコレクションだったかもしれない!と焦ったのですが、探しても見つからず諦めていたところ、いざ、CDの出品をはじめたところ、別に買取していた「スティッキー」ありました!
自分のCDやレコードが見つからない時「絶対持っているはず」と必死に探して見つからなかった時の虚無感はレコード・マニアの人にはあるでしょう。
その時に見つかった時の安堵感、これもレコード・マニアには分かると思います。
今回紹介した「偉大なる復活」ですが、これも店舗に行ったら、自分のコレクションにありました。
買取して入手したこのCDですが、ケースの汚れがひどくて、私がコレクションしていたCDはけっこう良い状態でしたので、それと交換しました。

私がレコードではなくCDをコレクションする理由

それとは別にディランで紹介した「グレイテスト・ヒッツ第2集」。
これ先日レコード買取したのですが、再生チェックしたら、選曲が良くて、ちょうどレオン・ラッセルのシェルター界隈にハマっていたところに、「川の流れを見つめて」が一曲目で、演奏がすごく良くて、調べたら、このアルバムにしか入っていなくて(もちろんその後のベストには入ってますが)、このCD欲しいと思ってた時に、買取があって、すぐに入手できるのはこの仕事の役得です〔笑〕
昔、ジューク・レコードの松本さんに「自分のコレクションばかりにしてたら商品が無くなるよ」と言われましたが、松本さんがそうだったそうです〔笑〕
私がCDを集めるのはレコードでそれをやると、とんでもなく高額のレコードばかりをコレクションにして、商売ができなくなるのと、サブスクではちょっと味がないというのが理由です。

レコードやCDを福岡で売ってくれる皆様、私が好きなミュージシャンやジャンルは査定がついつい甘くなることありますよ!

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福岡市の中古レコード屋・中古CD屋アッサンブラージュ。

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福岡の中古レコード店長が学生時代に聴いてた洋楽。

YouTube更新しました。
今回は思い出話ですね。

大学4年間レコードや映画漬けの毎日

考えると、大学生から社会人成り立てのころですが、この頃は知らない音楽にいっぱい出会って、とても楽しかったですね。
福岡市で過ごした大学時代は今回紹介したレコードやCDを持っていた友人がいて、毎晩のように泊まって、これらの音楽を浴びるように聞きました。
まるで、山下達郎が大滝詠一の家に行って、1週間ぐらい大滝さんのレコード・コレクションを聞いてたかのように、大学4年間は、音楽だけでなく、映画、演芸、昭和の歌謡曲、本、ラジオ、テレビと、ありとあらゆる文化を吸収して、あの4年間は大学に行って、法学部でしたが、法律を勉強した覚えがないほど、これらの文化を楽しみ、学びました。

今回はランダムに洋楽のレコードを紹介したのですが、やはり大学入学当初は、ビートルズ、ディープ・パープル、レッド ツェッペリンなどは好きだったのですが、当時、レコードやCDを聞く以外に色々な音楽を聴くためには、流行もの以外、ロックのガイド本や音楽評論集、ロック専門雑誌などを読むことが主たる手っ取り早い方法だったのですが、全くそれらの文献にハマらず、別にロックの魂なんてこれっぽちもなかったので、単純で解りやすい、甘くて美しいマンハッタンズ、おしゃれなサウンドのクリス・モンテス、演奏がうまくて、歌がひたすらうまいアル・グリーンなどにハマっていきました。

あれから30年以上経ちますが、中古レコードを仕事にして、散々音楽を聞いてきたのですが、大学時代に会った友人の底しれぬセンスと知識と絶対音感、彼がいる限り、謙虚に音楽を研究していこうという気持ちが、当店が20年近く続いている理由の一つにあります。

紹介した洋楽以外にも浴びるように音楽を聴く

今回紹介したミュージシャン以外に20代前半、良く聴いた洋楽をあげると、キャロル・キング、サム&デイヴ、エヴァリー・ブラザーズ、コニー・フランシス、バーブラ・ストライサンド、フレッド・アステア、ウィルソン・ピケット、ドリフターズ、ジャクソン5、デルフォニックスなど、甘い音楽とソウルでファンキーな音楽ばかりで、ロックや、パンク、80年代のテクノポップやロックは殆ど聞いてませんでした(後にはもちろんハマりましたよ)。
今も大学時代のこれらのレコードやCDが買取であるととても嬉しいです。

古い映画やテレビも沢山観た学生時代

音楽以外にも映画やテレビも観ました(インターネットが無い時代です)。
友人と共に古い映画やテレビが大好きで、MGMミュージカル、マルクス兄弟、クレイジー・キャッツ主演映画、立川談志や上岡龍太郎などが出演していた大阪EXテレビ、BSで再放送された1970年代の紅白歌合戦など、ソフトがあまり充実していない中で、面白いものを見つけて、必死に観ていました。
20代後半になると友人も地元に帰って、仕事も始めて、色々聞くレコードやCDも変わってきます。
これはいつか改めて話そうかと思います。

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私が福岡で中古レコード屋「アッサンブラージュ」を始めた理由。

福岡のレコード買取・販売のアッサンブラージュです。
今回のYouTubeは「中古レコード屋さんを始めた理由」です。
この手のネタは評判がよいし、個人的にはどこがいいとか自分発信はしたくなかったのですが、ネタ切れだったので、禁断のネタを喋りました(笑)。
文字起こしもしてみたので、どうぞご覧ください。

アッサンブラージュです。
今日はですね、はい、久しぶりにビールを飲もうかなと思いましてですね、せっかくだったらYouTubeを上げようと思いまして、かといってネタがないんで、なんか考えたんすけど、レコードCDも今日ちょっと持ってきてないんで、
どうして中古レコード屋さんになったかというのをちょっと話してみたいなと思います。
とりあえず阪神タイガース優勝おめでとうございます、乾杯!

ネット通販のCDショップで経験を積む

大学卒業した後、広告代理店とか輸入
レコード屋もちょっと務めたりしてたんですけど、1998年、27歳ぐらいのときになんか、アジア系のDVDやCDを売る通販の会社に入ったんですよね。
福岡でマニアックな人なら、知ってると思いますけど、はい。

そこでですね、僕はマック使えたんで、パソコンですね、カタログ作り始めて、広告担当になったんですよ。
カタログで、何をプッシュしたら売れるかとか、広告をずっと作ってきて、お客さんが何を求めてるかっていうのを、ずっと
考えて、仕入れにも関わって、企画を考えたりとか、もう全般的に通販の仕事7年間やって、その間に貯金して、いつか独立しようかなと、別に何しようとか、そういうことを考えてなかったですけど。

田舎で見つけた安いCDがきっかけ


とある日ですね、田舎の中古CD屋に行ったら、アシュ・ラ・テンペルって、マニュエル・ゲッチングってですね、テクノの元祖のプログレのギタリストがいるんですけど、その人のCDが500円で売られてて、これ当時、福岡のCDショップで、店頭で普通にあまり置いてなかったと思うんですよね
。
これ、1200、1300円ぐらいで、売れるんじゃないかなと思って、ちょうどその頃に始まってた楽天に、楽天フリマっていうのがあったんすけど、それに出したら1200円ぐらいですぐ売れて、これはいいやと思って、

要するにせどりですね、2003年ぐらいですかね。
どんどんブックオフとか行って、いっぱい買って、出したら、どんどん売れて、楽天にショップ作ろうと思って、会社勤めしながらショップ作ったんです、
副業ですね。

2005年にネット・メインで独立

そっちの方がガンガン売れて、2005年に、もうこれ自分で独立した方がいいやと思って、会社で扱ってた分野より自分の好きなものを売りたいなと思って、2005年にアッサンブラージュとして独立したんですよ。
それからホームページ作ったんですが、その頃ホームページで買取っていうのをやってるところが、福岡であんまりやってなくて、そこを全面的に押そうと、もちろん福岡に老舗の中古レコード店がいっぱいあったんで、そこに敵うはずがないんで、
いろいろと
ホームページを上位に上げる方法を行って、簡単に上がったんですよね、要するにまだ、あまり、やってる人がいなかったんで、それで最初の頃は、やっぱり、それでも知名度がないし、ネットもまだまだ普及してないんで、スマホも
出てなかったんで、せどりはそこでもうやめて、ネット買取に専念して、レコードCDは、やっぱり老舗に持っていかれるんで、アッサンブラージュっていうのは美術用語なんですけど、ダダイズムとかシュルレアリスムとかですね、
それでいろんなものを集めてアートを作るっていう意味があって、そういう意味だけに、映画ポスターとか昭和レトロの面白いもの、あと僕が好きな昭和のプロレス
のポスターとかパンフレットとか、アート関係の写真集とか、そういうのを含めて、その頃ちょっとヴィレッジヴァンガードが流行ってたんで、ヴィレッジヴァンガードの中古版みたいなのをネットで
やろうと思って、だんだん
、調子出てきて、その頃、飯塚市でやってたんですが、福岡市内に店を出そうと思って、福岡市に引っ越して、元々、福岡市生まれなんで、福岡市内に引っ越してきて、店というか事務所とりあえず福岡市にしようと、やっぱ福岡県の中心は福岡市なんで。

2017年に実店舗オープン!

でも、なんだかんだで一番興味あるのは
、やっぱりレコードだったんで、音楽が好きだったんで、
ちょうど
、うちの近所、田舎なんですけど、ログハウスがあって、なんか店がいつもコロコロ変わってたんすよですね。
ハンバーガー屋さんとか車屋さんとか。
2017年に、そこが空いて、2005年から2017年までもうネットだけで買取・販売、ネット上位に安定させてたんですけど、実店舗がやっぱり欲しいというのはものすごく昔からあったから、だから、そのログハウスが空いたんで、これはもう居抜きでいけるなと思って、
とりあえず倉庫がてらと思って、
レコードとCDをそこに置いたらですね、西区の外れの方で野方っていうとこなんですけど、それでもお客さんが、やっぱりレコード好きって、もうどこでも集まります。

僕自身も、もう
40代後半だったんですが、天神行くのが、車できついなと思ってきたんで、天神って福岡の中心ですけど、そう考えたら、田舎でもいいやと思って、車で行ける、駐車場もある場所を確保して、そしたら、だんだんとお客さんが集まってきて、店舗ができたんで、もう音楽だけ、レコードだけ専念できるなと思ったのは、本当に2017年から、6年前ですね。

それで一応、基本、ネット・ショップがメインで、ネット・ショップからだったら18年なるんで、
ネットがメインですけど、店舗の方も、どんどん今充実させていて、昔、中古レコード屋さんが290円ぐらいで、すごい安いレコード大量に出して、そこに行くのがすごく好きだったんですよね。
その楽しみを皆さんに味わせたいなと思って250円コーナー、本当その250円ぐらいの価値だけど内容がいいってよくありますよね。
カーペンターズとかですねサイモン&ガーファンクルとかですね、あとムード音楽とかですね、そういったものはもう大量に、何千枚とレコードCDを置いて、それを売りにしようと
。
それと普通の、いわゆる定番ですね、やっぱり数は少ないけど、きちんとセレクトしたものを置いて、それで現在に至っております。
そんな感じで、今日は中古レコード屋を始めた理由っていうのを喋ってみました。

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福岡の中古レコード店長のロフト・ジャズ系コレクション。ジャズのレコード、福岡、買取致します。

YouTube更新しました。
今回はなかなか買取が来ないロフト・ジャズ系アルバムの紹介です。

アッサンブラージュ版「棚から一掴み」

山下達郎の「サンデー・ソング・ブック」は勉強になります。
ラジオ始まった当初が20代前半だったので、カセットテープに録音して色々聞きました。
今回は中古レコード店アッサンブラージュ店主の「棚から一掴み」です。
このYouTubeは最初何をしようかと考えましたが、山下達郎が「サンデー・ソング・ブック」で好きな曲かけて、プロモーションにもしてるので、当店もレコードやCDの福岡での買取プロモもできるラジオ番組のように放送しようという方向性で段々と固まって行き、現在に至っております。
当店にご来店されるお客様も「YouTube観てます」と仰ってくれます。
まあ、こんな感じでプロモ第一ですので、ゆるい感じなので、細かい台本や用意もしてなく、ぶっつけ本番ですので、ミスに対する、鋭いツッコミもなるべく、許してチョーダイ!(RIP財津一郎 ピアノは買取しませんが、ピアノのジャズ・レコードやブルースなどのレコードは買取ますよ)
ひとつの小さなカゴにジャンルごとにCDを入れてますが、今回はロフト・ジャズとかパンク・ジャズとか、ちょっと前衛で黒っぽく、アングラぽいジャズをまとめて入れたカゴを紹介したいと思いました。
まさに山下達郎ではないですが「困った時のタナツカ」です(笑)

ロフト・ジャズ系はルーツ音楽

ここ最近はローリング・ストーンズの新譜ばかり聴いてるので、この辺のジャズはあまり聴いていませんが、紹介しながら、なんとなく思い出して、喋ってますので、あまりこのブログで内容も語りにくいですが、「ロフト・ジャズ」をネットで検索してたら、チャールズ・ミンガスとマックス・ローチは1952年にデビュー・レコード (Debut Records) を設立し、サン・ラーも1957年にエル・サターン・レコードを設立したのがアフリカ系アメリカ人ミュージシャンが自主的にジャズ・レーベルを作った先駆けだったと書かれてたので、今回のレコード紹介もまんざら間違っていない方向性だと思います。
アフリカ音楽、ブルースなどが前面に出てるジャズが好きで、特にドラム、パーカッション、ギターはアフリカ系音楽にとって重要な楽器なだけあって、それらの楽器のリーダー・アルバムが多いです。

ロフト・ジャズ系はライヴや大音量で

これらのロフト・ジャズ系の音楽は家のリスニング・ルームでゆっくり聞くより、醍醐味はライヴだと思います。
私が今まで観に行ったライヴで最高だったのは、ベースの元クリームのジャック・ブルースがリーダーで、クリーム解散後はこの手のジャズに力を入れてたので、メンバーは、ロフト・ジャズの流れをひく、ギタリストのヴァーノン・リード(黒人ヘヴィメタル、リヴィング・カラーで有名)、キーボードはPファンクの奇才バーニー・ウォーレル、パーカッションがキップ・ハンラハン率いる「ディープ・ルンバ」の面々(ハンラハンは不在)という凄まじいメンバーで、クリーム・ナンバーをやって、福岡ブルーノートに来ているエリック・クラプトン・ファンやロック・ファン、ジャズを聴きにきたカップルを思いっきり退かせるハチャメチャでいてファンキーな演奏を繰り広げてくれました。

福岡で観た最高のロフト・ジャズ・ライヴ

福岡にはこういうニューヨークのアングラ・ジャズ最前線が来ることはないでしょうか?川端あたりにそういう店があったような、あと老舗のニュー・コンボあたりかな?福岡市城南区梅林、福大近くのジャズ喫茶「アダムス」さんに行けば、その辺のレコードをおよそ1000万円のオーディオで聞かせてくれますよ!

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福岡の中古レコード屋「アッサンブラージュ」。
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◾️アッサンブラージュ公式X(旧:Twitter)

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◾️アッサンブラージュ公式Xインスタグラム

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◾️アッサンブラージュ公式YouTube

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福岡中古レコード買取店長のローリング・ストーンズ「1st」から「ブラック・アンド・ブルー」一挙レビュー。

「ハックニー・ダイアモンズ」の流れから続くローリング・ストーンズ祭り。
今回のYouTubeでは「ストーンズを感じる10枚」としましたが、ストーンズ本体のレコードをデビューから順にレビューしたことを思い出しまして、探してみたら、それが見つかりました。
8年前に書いたものなので、だいぶ自分の中でも評価が変化していますし、知識も文章も拙いですが、これをまとめてみたいと思っていましたので、今回のこのストーンズ祭りをきっかけに、一挙に紹介したいと思います。
一枚のアルバムから好きな曲をYouTubeの動画で紹介していくスタイルで書いておりますので、ちょっと文章だけにするとおかしい部分があります。
何卒、ご了承ください。
「デッカ/ロンドン」時代はUS盤での紹介です。
当店では福岡のローリング・ストーンズのレコードやロックのレコードを買取しております。

England’s Newest Hit Makers

気になったのがこの曲。
「You Can Make It If You Try」。
ちょっとジェイムス・ブラウンの「プリーズ、プリーズ、プリーズ」にたゴスペル調の曲。
意外にガール・グループにもある曲調だったので、気になって誰のカバーか調べると、オリジナルはジーン・アリスン。
アリスンはゴスペル・グループの名門フェアフィールド・フォーにも少し参加後、スカイラークスなどを経て、ソロとして活躍。
当時のUKグループとはやはり違う渋く黒っぽいカバーです。
このファースト、フィル・スペクターが参加しているが、特にスペクター的な音は感じない。
R&Bを得意とする実力派ロック・グループ。
半端なくマニアックな趣味なのに、成長しつつ転げて行く伝説のロック・グループのファーストにふさわしい。
十分これ一枚で歴史に残る。
逆に後が凄過ぎたので、あまり聞かれないのは皮肉なものである。

12×5

チェス録音を含む12曲。
一曲目の「Around And Around」を推す。
チャック・ベリーのカバーだが、ギターの音、二本の絡み、リズムの取り方が、後のストーンズ・スタイルを感じさせる。
もう一曲印象に残ったのがフォーク・ブルース調の「Good Times, Bad Times」。
この手のバラードも後々得意となっていくだけあって、段々とローリング・ストーンズならではのスタイルが出来上がっている。
ブルースの本場チェスに乗り込むだけあり、妥協は一切無い黒さを感じさせる。
アシッド・ジャズふうにスイングするインスト・ナンバー「2120 South Michigan Avenue」はハモンド・オルガンが効果的。
クラブDJ受けそうでグルーヴィー。
「Around And Around」はライヴ映像(口パク?「タミー・ショー」)があったけど、ミックのダンスがジェイムス・ブラウンしていて若い(同日、本家JBも出演した。有名なパフォーマンスのひとつ)。
「Congratulations」。
カントリー調であり、メンバーのコーラスも後のストーンズふうだ。
この時代には、ちょっと一風変わった、黒っぽさを感じさせない曲。
カントリーやサザン・ソウルに食い込み、ブルースだけでないアメリカ南部に寄った「ベガーズ・バンケット」の影がチラホラ聞こえる。
曲はジャガー=リチャーズのオリジナル。
ちなみに次の「Grown Up Wrong」は出だしはブルース・ギターだが、音にサイケの色も感じさせ、リズムはスイングしている「プレ・サタニック・マジェスティーズ」というか、ガレージ・サイケ色がする。
これもジャガー=リチャーズ。
オリジナルにも段々と磨きがかかってきている。

The Rolling Stones, Now!

「Down Home Girl」。
段々とミックの歌い方が今に近い独自のものとなってきており、演奏に余裕が出来つつある。
この曲はジェリー・リーバーとマイク・ストーラー作曲、オリジナルはアルヴィン・ロビンソン。
ニューオリンズやルイジアナの香りがするファンキーな一曲。
ボ・ディドリーのジャングル・ビートのようなリズムは過去にもあったが、ストレートなブルース、R&Bカバーに終始していたころより、トコトコと奏でるチャーリーのドラムスやワイマンのベース、声を張り上げる時のミックのシャウトやトーキング的な部分は、今現在のストーンズ・スタイルに近い。
アルヴィン・ロビンソンのヴァージョン聞いたが、凄まじくヘヴィな歌い手。
野太い声で歌われるニューオリンズR&B。
ホーン・セクションの切れも凄まじく、ついでに紹介しておく。
CD化されていないのは残念。
ダウン・ロードで4曲程あった。
リーバー=ストーラーの「レッド・バード」で活躍してるだけあって、彼らのお抱えグループ、コースターズ・ヴァージョンも素晴らしいので紹介する。

Out Of Our Heads

もうストーンズ・スタイルが完成させれている。
ドン・コヴェイのカバーである一曲目の「マーシー・マーシー」。
出だしのギターに尽きる。
オリジナルのコヴェイのギターにはないワイルドさがストーンズらしい。
その後もディストーションの効いたギターがバックで唸る。
2曲目のマーヴィン・ゲイのカバー「ヒッチ・ハイク」もシンプルな曲調ながら、ギター・ソロを入れたりと、飽きさせないグルーヴを作り上げている。
単なる黒人カバーからロックへと飛躍したエポック・メイキングなアルバム。
そして決定的な代表曲「サディスファクション」。
野太いキースのギター・リフにミックの怪しげな歌唱の対比。
ブリッジ部分の格好良さ。
2010年代に入っても、スタジアムでやっても色あせない。
こう書いていくとストーンズのギター・スタイルが完成されたアルバムだとも言える。
今の所、私個人の初期名盤。
後半がちょっと弱いが。

Big Hits: High Tide And Green Grass

続いてアメリカで発売されたのは初のベスト盤です。
カバーの多い、黒っぽさはで埋め尽くされた過去の渋いアルバムとは違い、シングルで発売されたポップな曲が多いため、過去のUSオリジナル・アルバムとは雰囲気が違う。
さらに個人的にストーンズ初体験時(初来日頃)に聞いたアルバムでもあり、その頃はゼムやアニマルズの黒いロックで粋がっていて、ポップな曲調が多いこのアルバムは18歳当時の私には分からなかった。
しかしながら、今聞くと、ジャック・ニッチェならではのハリウッド録音を中心に、ミックのポップ・スターとしての魅力が存分に発揮されたアルバムだと言える。
よって「ローリング・ストーンズ=不良のロック」のイメージで、最初に聞いて挫折した過去も、さもありなん。
象徴的なのがこの「As Tears Go By」。
このストリングスのアレンジはジャック・ニッチェかと思ったら違う。
マイク・リーンダー。
なんとビートルズの「シーズ・リーヴィング・ホーム」のあの美しいストリングスも手掛けていた人だ。
甘酸っぱいローリング・ストーンズが詰まった濃い青春ポップス時代は、強烈なキースのギター・リフとミックの妖しさが炸裂するロック、一曲目の「サディスファクション」で完結する。

Aftermath

全てジャガー=リチャーズ曲で製作された初のアルバム「アフターマス」です。
そんなに最初は好きではなかったのですが、聞いていくうちに味わい深くなってきました。
好きな曲は3つ。
まずはこのバラード「Lady Jane」。
弦楽器三本(キース、ブライアン、ワイマン)が絡む様が美しい。
特に後半部分の間奏のアンサンブル。
ブライアン・ジョーンズが弾いてるのがタルシマー。
「Paint It, Black」でのシタールなど、ブライアンの「ワールド・ミュージック」的要素がバンド内に浸透し、ミック、キース、ブライアンの3人のバランスが取れたより幅広い音楽性がこのアルバムから垣間見れる。
「Doncha Bother Me」はブルースのカバーかと思ったら、彼らのオリジナル。
カバーではないストーンズ・オリジナル・ブルース。
そして最後の「Going Home」では、ブルース・ジャム風の10分を超える大作で、ミックのオーティス・レディングふうソウル歌唱で、どんどん盛り上げていく。
ブライアンのエキゾチック風味、ミックののたうち回るシャウト、ブルースの呪縛的な妖しさ、未完成ですが、彼らのルーツが詰まった第一歩の始まりです。

Got Live If You Want It

初のライヴから「I’ve Been Loving You Too Long」オーティス・レディングのカバーです。
ガレージ・ロックのような勢いのあるライヴの中で、ミックがじっくり歌うバラードです。
何とも青臭いのだが、一生懸命歌う姿に、女性ファンが熱狂します。
昨年出版されたクリストファー・アンダーセン著「ミック・ジャガー~ワイルド・ライフ~」。
図書館で少し読んだのですが、とても面白い。
ミックのセクシャルな魅力が最大限に描かれていて、作者の文章もうまい。
これとキース・リチャーズの自伝「ライフ」も面白いらしい。
個人的にはミュージシャンの人なりには興味がないのだが、ローリング・ストーンズに関してだけは、「人なり」から「音楽性」まで、全てが魅力的。
ミーハーからマニアまで熱狂させる。
ミックのオーティス・カバーは、これを象徴しています。
追伸:この曲は疑似ライヴだそうです…。

Between the Buttons

さてUS盤ではお馴染みの曲がいっぱいのアルバムです。
世は1967年「スウィンギン・ロンドン」の時代。
シェイクするリズムや、スイングするサンド満載。
1990年代のころ、クラブ・ブームの頃やモッズ好きには一番好評だったのでは。
個人的にその手よりブルースやR&B好きな私は、よく出来たアルバムだとは思う反面、物足りない。
コクのあるブルース・フィーリーングやロックンロールはどこに?
キース(ブライアン?)のチャック・ベリーふうギターが炸裂する「Miss Amanda Jones」は、スイングする縦のビートより、ストーンズらしい。
しゃがれ声で歌うミックもセクシー。
ちょっとラップに似たアジテーションのような得意の叫びも聞ける。
最後の男性コーラスもキマってる。
これらも含め地味めなB面の方が好み。

Flowers

「う〜ん」と考えてしまう。
A面はベスト的選曲。
B面はフォーク・ロック調、サイケ調、ソフト・ロック…時代と共にブルースから離れて行く。
既出だがこれぞローリング・ストーンズ的な「Let’s Spend The Night Together」にしようかと思ったが、あえて「Flowers」なりの選曲をと考えた末…。
「Please Go Home」はボ・ディトリーふうのジャングル・ビートに、この楽器はなんだ?サイケ風味をまぶしたストーンズ流サイケ。
ストレートなミックの弾語りフォーク調の「Back Street Girl」も良い。
「Ride On, Baby」で使われるコミカルな楽器類。
これはブライアン・ジョーンズのアイデアか。
高揚していく曲調に、サビの部分のハープシコードの高音にカタルシス。
途中のマリンバといい、この面白くて楽しい曲に一票。
段々とこのアルバム好きになってきた。
そしてこのアルバムがブライアン・ジョーンズによるところ大きく、ブライアンのセンスに感嘆する。

Their Satanic Majesties Request

続いては問題作「サタニック・マジェスティーズ」。
注目すべきは「Gomper」のモロッコ音楽らしきリズム。
あるいは細かなリズムを刻むわけではないが、ジャマイカの「ナイアビンギ」にも似た雰囲気もある。
あるいはジャズの「アート・アンサンブル・オブ・シカゴ」なんて思い出した。
ジョージ・ハリスンがインド音楽に傾倒していたビートルズに対し、ブライアン・ジョーンズは中近東、地中海音楽などを取り入れ、十分に「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」に対抗しうるアルバム体制は整っていたのだが、他のメンバーとブライアンの関係が最悪だったのか、コンセプト・アルバムにしては雑然としていて着地点がない。
その猥雑さがストーンズらしいと言えばらしいが…。
この「Gomper」から「2000 Light Years From Home」へ移るタイミングでの、ゴダール映画の場面展開のようなSEふうの音がかっこよく、「2000 Light Years From Home」のムーグのSF音楽的なサウンドも独特、次のボーカルを電気処理したかのようなミックの語りのような声も宇宙人みたいで、アルバム全体を通して、このような呪縛的で前衛ポップアートのような音楽を作り上げていたら、大傑作として世に残っていたはず。
AppleのiMacのCMにも使われた「She’s A Rainbow」といい、モンド・スペースエイジ・ミュージックとして、B面は傑作だと思う。
この曲が好きな人やブライアンのソロが好きな人には、北アフリカ音楽「グナワ」を集めたオムニバス「マラケシュでお茶を」をお勧めする。
私が21世紀、一番衝撃を受けたアルバムだ。

Beggars Banquet

ここからは完全にアメリカ南部を主体にミックとキースが主導権を握る。
ストーンズ黄金伝説はここから始まります。
ダウン・トゥ・アースなサザン・ソウルふうの気怠くもグルーヴするリズム、全編をさまようキースのギター、ミックの抑制と躍動感が入り交じるボーカル、全てが一体となることで、バンドの勢いも加速していきます。
しかしながら一曲目の「Sympathy For The Devil」は前作「Their Satanic Majesties」のB面から続く延長上にあることを実感。
ブライアンは殆ど参加していないが、ストーンズはアフリカ音楽をはじめ、色々な国の音楽を取り込んでいき、比類無き巨大ロック・バンドに成長したのだ。
「Their Satanic Majesties Request」はけっして失敗作ではなかった。
棄て曲がないので、どれを紹介していいのか分からないが(殆ど耳タコ状態というのもある)あえて、この小品「Prodigal Son」。
戦前ブルースマン、ロバート・ウィルキンスをさりげなくカバーし、アルバムをクールダウンさせる業。
実に「鯔背(イナセ)」です。

Through The Past, Darkly (Big Hits Vol. 2)

続いてはベスト。
ライヴ定番多し一枚。
「Honky Tonk Women」。
チャーリー・ワッツのドラムが南部フィーリングを醸し出しています。
その後「Sticky Fingers」では本格的にマッスルショールズで録音します。
ブライアン亡き後のシングル第一弾。
ミックとキースのアメリカ音楽ルーツ偏向が功を奏した一曲。
アシッドなロンドン・サイケ色をバンドに持ち込んでいた
ブライアンの死が(実際亡くなったのは脱退後だが)成功をもたらすとは皮肉なものです…。

Let It Bleed

英デッカ最後のスタジオ・アルバムは名盤中の名盤、
ロック史上最高のアルバムの一つである「Let It Bleed」。
全くもって独自のストーンズ・グルーヴを作り出しており、付け入る隙もなし。
このアルバムにレビューを書くなんてもってのほかであるが、あえて一曲選ぶとすると、キース・リチャーズのギターが大活躍して、イアン・スチュワートのピアノがグルーヴを作り上げるタイトル曲。
キース大活躍と書いたが、曰くこのアルバムはキースに寄る所が大きいとか。
このアルバムをまとめたジミー・ミラーのプロデュース能力も買うべきか。
トラフィックを改めて聞きたくなった。
プライマル・スクリームも「スクリーマデリカ」はミラーによるもの。
どちからというとプライマルは「ギヴ・アウト・バット・ドント・ギヴ・アップ」の方がストーンス色が強い気がするが、こちらも改めて聞いてみよう。
ちなみに「ギヴ・アウト〜」のプロデュースはトム・ダウド。
確かにミラーよりダウドの方がアメリカ南部の色が強い。
ブライアンへキースが一矢を報いアルバムとも言える。
その辺の真相をキースの自伝「ライフ」から知りたい。
なかなか購入して読む暇がない。

Get Yer Ya-Ya’s Out!

次はライヴです。
「Jumpin’ Jack Flash」の印象は「ブギー」「ブギウギ」。
ギター、ベース、ドラムの小編成ロック・コンポなのに分厚い音。
まさにエレクトリック革命。
もちろん当時クリーム、レッド・ツェッペリン、ジミ・ヘンドリックス等もいたが、メンバー全員の一体感から生み出される力強さは、これまでの歴史の長さと、今も生き続ける現役バンドであることが物語っている。
この曲と最後の「Street Fighting Man」が特に良い。
チャック・ベリーの「Carol」でさえ図太い音に変身。
チャーリー・ワッツが飛び跳ねるジャケは軽快なイメージを想像させるが、裏腹に重厚なロック・アルバムだ。

The Rolling Stones Rock and Roll Circus

続いては1990年代に入り発売された
1968年12月のTVショウ「ロックンロール・サーカス」から。
ジョン・レノンの声は圧倒的だし、オノ・ヨーコのスクリーミングもサーカスに華を添える。
ザ・フーの演奏を聞いてこの映像をお蔵入りさせたのも頷ける。
タジ・マハールのR&Bなロックンロールも力強い。
肝心のストーンズですが確かに印象に残る演奏でもない。
あえて選ぶとしたら「Sympathy For The Devil」でしょうか。
1968年当時のサイケ、ヒッピー文化を象徴するショウでの大団円てなことで。ミックの悪魔的なパフォーマンスは圧巻です。
これは映像で観るべきものだと実感(映像はCDを聞いた後に観た)。

Sticky Fingers

このアルバムのレビューはなかなか苦戦しています。
とても美しい流れで、どれこれも完璧すぎて…。
ロック・アルバムの象徴とも言うべきアルバムです。
「Brown Sugar」のリフもかっこいいですが、好みはバラードの「Wild Horses」。
これがいかにもマッスルショールズの音です。
この地のソウル・バラードの類いで言えば、パーシー・スレッジの「男が女を愛するとき」。
これのストーンズ版とも言うべきか、ベタだけど良い。
ブライアン・ジョーンズが去り、統一感のある音作りに。
ミック・ジャガーがこのアルバムを愛する理由も分かる。
「Sticky Fingers」が彼らにとって最大の成功傑作だったと思うけど、
あのストーンズにあった「如何わしさ」が、アルバム全体に色濃く出たサザン・ソウルの美しいサウンンドにあったかどうだか分からない。
よく出来たアルバムには違いない。

Exile on Main St.

このアルバムは方向性を再びブルースやロックンロールの戻した上で、二枚組の濃いアルバムに仕上げた結果、ストーンズらしい「如何わしさ」を取り戻し、デッカ時代のサウンドとローリング・ストーンズ・レコードの洗練さが一つになって、大傑作と成り得たのだ。
「Rip This Joint」、
ストレートなロックンロールなこの曲でのボビー・キーズのサックスはオールド・ロックンロールやR&Bのようにご機嫌極まりなく、よくぞここまでオールドなものを現代音楽の最先端(1972年当時)に仕上げたものだ。
ルーツ音楽を源にした強さ、およそ60年ロックンロールが生まれた頃から始まるバンドでありながら、常に最先端に身を投じるミック・ジャガー。
生きる伝説である理由がここにある。
そのこと自体を存分にアピールしたアルバムからの一曲のひとつ。
もちろんこのアルバムがこれ一曲で象徴できるわけがないが。

Goats Head Soup

1973年発売「山羊の頭のスープ」。
熱きロックの時代は終わり、グラム・ロックやシンガーソングライターなど、ストーンズの音が時代遅れになりかけたのか、目新しさは感じられず現状維持だが、一定のレベルの佳作には仕上がっている。
「Dancing With Mr. D.」「100 Years Ago」「Star Star」「Doo Doo Doo Doo Doo (Heartbreaker)」
これらのファンキーでポップな曲調は、来るべき名盤「Black And Blue」や「Some Girls」への序章。
取り上げたのは「100 Years Ago」。
ミック・テイラーのむせび泣くギターと、ビリー・プレストンのクラビネットが活躍する。
ミックよりキースより他のメンバーが目立つところが、このアルバムに物足りなさを感じてしまう所以か。

It’s Only Rock ‘N Rol

これまた佳曲揃いの作品だが、「たかがロックン・ロール」。
タイトル名の開き直りに当時のストーズの苦戦と停滞が象徴してる感がする。
どうも煮えきれないアルバム…。
もちろん演奏は素晴らしい。
「Till The Next Goodbye」でのチャーリー・ワッツのドラムは、サザン・フィーリングを醸し出した最高の出来だし、キャッチーなリフがかっこいいタイトル曲と「If You Can’t Rock Me」、
ミック・テイラーの流暢なギターが聞ける「Time Waits For No One」など、魅力を語るときりがない。
なのだが、ガツンと来ない。
最初一曲選ぶとしたら「Black And Blue」へと繋がるファンキーな「Fingerprint File」と思ったが、先ほどのチャーリーのドラミングが素晴らしい「Till The Next Goodbye」が渋いのでこちらを選ぶことにした。

Black And Blue

前2作での「曲は良いがインパクトに欠ける」。
これはシンガーソングライター等のアルバムなら十分なのだが、インパクトを与え続けたストーンズには物足りない。
個人的な趣味もありますが、ミック・テイラーの美しいギターより、酔いどれロン・ウッドへのメンバー・チェンジはストーンズに新しい刺激を与えたのでは。
「Black And Blue」は、ロック・バンドがファンクやレゲエを飲み込み、モンスター・バンドの金字塔を打ち建てた。
ちと大袈裟か。
「Cherry Oh Baby」は当時のどのレゲエよりも鯔背で(当時キースがハマったナイヤビンギに近い)「Hot Stuff」は個人的ストーンズの最高傑作。
クールで隙間のある音作りに、緻密なアレンジによる洗練されたファンク・サウンドは唯一無二。
メロディー重視よりリズム重視のアルバムは、肉体的で、新しい世界を見つけたかのように音が弾けて瑞々しい。
変革する大ベテラン。
「転がり続ける石」。
バンド名に偽りなし。
かっこいい。
青を背景にメンバーの顔がドアップになったジャケも最高。

以上、当時の私は力尽きたようで、次の「女たち」以降もいずれ挑戦する気でいます。

ロック、ソウル、ブルース、R&B、日本の音楽、ジャズなどのレコード、CD、買取、出張買取、店頭(持ち込み買取)、宅配買取致します。
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福岡の中古レコード店長が語るローリング・ストーンズ新作「ハックニー・ダイアモンズ」。

YouTube更新しました。
とうとう発売された80歳を超えるローリング・ストーンズの新作を語る。
ブログでも書きましたし、YouTubeでも喋っていますので、これ以上書くことはないのですが、改めて、私のローリング・ストーンズ遍歴でも書いてみます。
私の大好きなローリング・ストーンズのレコードやCD福岡で買取致します。

ローリング・ストーンズ遍歴1980年〜90年代前半

私はロックを聞くのは遅かったので、高校3年生(1988年)のころ友人からレッド ツェッペリンやディープ・パープルを教えてもらって、大学1年生になると、ビートルズを聴きました。
1989年に「スティール・ホーイルズ」が出て、来日公演が話題になるころ、ベスト盤(デッカ/ロンドン)をレンタルしたところ、これがビートルズと違って全然ポップじゃない。
1990年来日した時も、もちろんワイドショーなで話題になっていましたが、ベスト盤が全く駄目だったので、殆ど興味がなく、それより分かりやすい、ビーチ・ボーイズ、ソフト・ロック、甘茶ソウル、ヒップホップなどに興味がいって、ブルースが根っこにあるロックのストーンズには全く興味ありませんでした。
その頃友人3人とボード・ゲーム(UNOだったかな)しながら「セックス・ドライヴ」のシングルを延々と聞いた思い出があります。
だから1994年の「ヴードゥー・ラウンジ」も興味なく、福岡ドームでの「ヴードゥー・ラウンジ・ツアー」もほぼ興味なしで、行っておらず、今考えると凄く残念です。

ローリング・ストーンズ遍歴1990年代後半

その頃はソフト・ロックとフリー・ソウルと渋谷系とDJクラブ・シーンまっしぐらで、ストーンズは一番遠い存在でしたが、1995年頃、何かのタイミングで「ブラック・アンド・ブルー」を聞いたら、「ホット・スタッフ」が凄くファンクで、レゲエもやってるし、フリー・ソウル的なものを感じて、そこから「女たち」の最後の3曲「ビフォー・ゼイ・メイク・ミー・ラン」「ビースト・オブ・バーデン」「シャッタード」これがファンキーで、その次の「エモーショナル・レスキュー」ではダブもやっているので、これは面白いとなったのですが、まだブルースにもそんなに興味がなかったので、この辺ばかり聞いてたところ、1997年に「ブリッジズ・トゥ・バビロン」が出て、そのツアーでミックがキラキラの最先端ファッションに身を包んで、まだメジャーでないインターネットを使って、最先端のライヴをやっていたのに感動して、PVを買って生配信を買って見ていると、ミックの躍動感とお洒落なセンスに惹かれて行きました。
1998年「レコードコレクターズ増刊 STONED! ザ・ローリング・ストーンズ・アルティミット・ガイド」なる本が発売されて、その本でピチカート・ファイヴの小西康陽さんが「ストーンズがいかにセンスがあるお洒落なバンドか」をジャケット・デザインなんかも含めて語ってまして、さらに中村とうようさんが「メインストリートのならず者はブルースだから唯一未だに聴き続けるロックだ」と仰ってて、ブライアン・ジョーンズのモロッコ音楽への興味や、キース・リチャーズがジャマイカの「ナイヤビンギ」をプロデュースしてたりと、当時ワールド・ミュージックに興味を持っていた私にストーンズの音楽性の幅広さを教えてもらい、単なる不良ロックではないことが分かっていき、改めて「ベガーズ・バンケット」から「メインストリートのならず者」まで、この時期のストーンズに素晴らしさに感動しました。

ローリング・ストーンズ遍歴2000年以降

この頃からブルース、R&B、ソウルを改めて聞き始めたおり、段々とストーンズのキース・リチャーズの体に染み込んだブルース・フィーリングがストーンズを支えているのが、ようやく分かり始めて、初期のデッカ/ロンドン時代を聞き始め、RCA録音は私の大好きな西海岸のフィル・スペクターやジャック・ニッチェ、そして、シカゴ・ブルースのチェスやルイジアナなどのブルースが濃厚に詰め込まれてるのを理解し始め、これが時代が進むに連れて、サザン・ソウル、カントリー・ロック、ファンクに繋がっていき、イギリスのバンドなのに、まさにアメリカ音楽の一大絵巻観るがごとく、ありとあらゆるルーツ音楽を詰め込みながら前進し、あの「ベロ」で全ての音楽を飲み干すような貪欲な姿勢、その「ベロ」で全身を舐め尽くすようなエロチックでセクシーなモンスターになったのかを、現在「ハックニー・ダイアモンズ」を聞きながら実感しています。

新作はハード・ロックだから人気?

発売から1週間聞いての追伸です。
アンドリュー・ワットのプロデュースはスタジアムの大観衆の前で演奏するエアロスミスやキッスなど大衆に受けるハード・ロック・バンドのような感じを受けました。
スタジアム演奏を最も体験したバンドが、スタジオでその音を再現させるにはうってつけのプロデューサーだったと思います。

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福岡の中古レコード店長の買取して再生チェックしたら良かったレコード紹介。

今回も再生回数が多いYouTubeの文字起こしです。
福岡市西区で買取したレコードを再生チェックした時の話です。
2年前ですので、喋りも下手で、内容もたいしたこと喋っていませんが、レコードをランダムに紹介する動画は人気あるので、再生回数が多くなったと思います。

こんにちは、アッサンブラージュです。
今日はロック・レコード買取が多かったんで、状態を調べるために再生チェックをしまして、意外に聞いてなくて、よかったなと思うアルバムを4枚ほど紹介したいと思います。

迫力のあるZZトップ「ファンタンゴ」

まずは有名なアルバムですけど、ZZトップの「ファンタンゴ」ですね。
最近、私はエルヴィス・プレスリー
にはまってるっているというか、大好きなんで
、「監獄ロック」をギターとドラムと、ベースで、ぐちゃぐちゃにカバーやってくれて、凄く良いです。
ZZトップ、あれですね、こういうブギーやらせたら、もう間違いないですが、ちょっと単調すぎるっていうところも、あるかもしれないですけど、凄い迫力で、特にこのライブは名盤です。

ネオロカふう? M-BAND「危険な関係のブルース」

続きまして、M-BANDの「危険な関係のブルース」ですね。
M-BANDって80年代に活躍したバンドなんですけど、私80年代、中高大と青春時代を過ごしたんすけど、そこまでロック好きでもなかったんで、情報入ってこなかったんですが、元々はなめ猫の「
なめ猫ロックンロール」又吉のあれをやってたみたいです。
このアルバムはですね、当時のニューウェーブ感覚や、ちょっとレゲエっぽい曲調が多くてですね、はい、これの作曲した、この方、岩田浩史さん、
8年前に亡くなったみたいですけど、この人才能あります。
才能ありますって失礼ですけど、すごく非常に面白い曲を作って、この人と岡田誠司さんというベースが中心メンバーで、あと、この藤タカシさんっていう方が、結構ボーカルで目立ってたということです。
M-BANDってロカビリー・ファンがよく買います。
横浜銀蠅の流れだったんですね。
昨日、私はヤンキー・ドラマの「今日から俺は」の映画観てめちゃくちゃ面白かったです。

良音質アングラの女王 浅川マキ「浅川マキの世界」

続きまして、全然変わるんですけど、浅川マキのファーストですね。

浅川マキさんは渋谷健さんの関係でよく聞いてたのですが、このファーストは聞いていませんでしたが、やっぱなんですかね、寺山修司とかいろいろ絡んで、すごく面白い構成になってますけど、録音がいいんですよねこれ。
エンジニアは吉野金次さん、はっぴいえんどとか録っていて、凄く、やっぱり録音がいいし、曲の構成もいいし、やっぱり当時のアングラを代表する女王として、凄く、うまく作られたアルバムだと思います。
あまりアングラ好きではない私もハマりました。

ハード・ロック色強い クイーン「戦慄の王女」

最後に「戦慄の王女」クイーンですね。
クイーンは
ベスト盤ばっかり聞いてたんすけど、ベスト盤とかライヴですけど、なんかハード・ロック・バンドってよく言われるけど、正直、ハード・ロックのイメージなかったんですけど、このファーストはやっぱりハード・ロックですね。最初の1曲目の
「keep yourself alive」を聞いたら、もう本当これ、センスの良いハード・ロックっていう感じで、後の構成力、このファーストは構成はそこまで派手ではないですが、それが垣間見れる、良いハード・ロック・バンド、
渋いハード・ロック・バンドと思います。
僕はドラム好きなんすけど、ドラマーはロジャー・テイラーですね。
あとはブライアン・メイのギター、やっぱりハード・ ロックといえば、ギターが中心になってきますけど、そこがすごくしっかりしてるファーストです。
ベストじゃなくてこのファースト聞いて、僕は認識しました。

中古レコード、CD、福岡、買取いたします。

買取した中に福岡のレコード店長が初めて買ったLP「新日本プロレス・スーパー・ファイターのテーマ」があったので解説致します。

YouTube更新しました。
初めて買ったレコードがビートルズとかセックス・ピストルズとかカッコイイものであったら良かったのですが、残念ながら、熱狂的プロレス・ファンの私はこの「新日本プロレス・スーパー・ファイターのテーマ」が「ハジレコ」でした。
しかしながら、当時はディスコ、ファンク、テクノ全盛期で、その後の1990年代の入場曲が、リズムが重要視されることがない、ギター中心のヘヴィメタル、プログレ、フュージョンではなく、最初の音楽の出会いの下地にブラック・ミュージックがあったことが、その後の音楽を聴く上で、リズムを重視することがメインとなり、私的には楽しい音楽ライフとなったかと思います。
ここから、ソウル、ロック、ブルース、ジャズ、クラブ・ミュージック、ワールド・ミュージック…ほぼリズムをメインに音楽に親しむことが自然となり、ベース、ピアノ、パーカッションなどのリズム隊に、そこに乗る上物、ギター、管楽器、歌声、シンセ、全部、初めにリズムありきで、すんなり入り込めたと思います。

さて、今回紹介した「新日本プロレス・スーパー・ファイターのテーマ」ですが、改めてお勧めの曲を紹介していきたいと思います。

タイガー・ジェット・シン「サーベルタイガー」解説

出だしのシンセとドラの音が不気味さを感じさせ、曲が始まると、リズムは速めのブギーって感じで細かくリズムが刻まれますが、まだスピード感はない。
そこにシンが上田と共に肩を組んで現れる。
狂乱の嵐の前の静けさから、メロディが変わると、客を威嚇するシンに合わせたかのように、スピード感が増し、ギター?が音を分厚くさせる。
さらに、狂乱さを加速させるようなホラー映画のようなシンセの高音と不気味な低音のベースが唸り、シンの狂乱度が増していく。
全体的にブギー・テイストのあるスピード感にノッたリズム・ギターとベースが基本の曲調に、シンセで恐怖感を煽るアレンジ。
まさにタイガー・ジェット・シンの恐怖感とスピードのある攻撃を表した見事な名曲である。

ダスティ・ローデス「アメリカン・ドリーム」解説

ローデスはアメリカン・タイプのショーマンと思われるが、喧嘩が強く、重量感のあるレスラーで、かのローラン・ボックが「アメリカのレスラーで気になるのはローデス」と述べたほど実力と華を持ってるが、日本では過小評価されたるタイプのレスラーである。
出だしはゴージャスなガウンに身を纏ったローデスがゆっくりと威風堂々と入場してくるの似つかわしい、ゆっくりとしたテンポのソウル調で、ホーン・セクションとストリングスが巧妙に地味に絡むところが、ローデスのきらめくゴージャスなガウンにピッタリ。
人気ディスコ番組「ソウル・トレイン」に出てくるかのようなベレー帽も良く似合う。
途中から曲調が変わり、ディスコ調の4つ打ちになるが、ここからさらに流暢なストリングスが加わり、ゴージャス感満載で、まるでフィラデルフィア・ソウルのMFSBのようなソウル・オーケストラである。
ローデスの腰振りダンスをしながら飄々と相手の急所を狙うエルボーに凄くファンキーさを感じていた、私にとっては、初めて聞いたファンク=ソウル・ミュージックがこの曲だと思います。

長州力「パワー・ホール」解説

かのP-MODELの中心人物であり、今も尚カリスマ的な人気の平沢進がプロレスに興味なく適当に作った曲としてあまりにも有名。
P-MODELの「美術館で会った人だろ」と同時期だろうか。
同じようなタイプの延々とビートがループする曲調で、ピコピコなシンセだと「美術館で会った人だろ」のようにニュー・ウェイヴ的になるのだが、重いビートのシンセにして、テンポを落とすと「パワー・ホール」のようなファンク調になる。
このような単調な曲調を名曲にするセンスが平沢進が今も人気の理由か。

坂口征二「燃えよ荒鷲」解説

オープニングの和太鼓とブラス・セクションがシカゴかチェイスかといったブラス・ロック的で、和太鼓とホーンセクションと管楽器を中心としたアコースティックな大編成のバンドで音圧をあげているので、今聴いても全く色あせない。
サビの部分の高鳴るホーンのソロや、和太鼓によるブレイク・ビーツは所謂「レア・グルーヴ」的であり、例えるなら「ルパン三世」などを担当し、テレビ音楽などで活躍した山下毅雄のようなジャズ的な感覚、ベテランの大御所、坂口に合う、ちょっと古いタイプのサウンドで、これが逆に若者向けの流行のシンセ色が強い他の曲と違い、今聴いても耐えうる名曲になっている。

今、プロレス・テーマ曲のマニア本などが出ていますので、もっと掘り下げたい方はそちらを読んでいただけたらと思います。

このレコードを買取した理由とお売り下さった理由

福岡市西区と、当店、店舗に近く、年齢的に60歳ぐらいの方のレコード数枚で、ご家族の方がお持ち頂き「歌謡曲のレコードが中心なので売れないよ」と言われたらしいですが、山下達郎のレコードが1枚ありましたし、こちらの私の初めて買ったプロレスのレコードがありましたので、全部で1500円程で買取させて頂きました。
先日は古いムード・ミュージックや歌謡曲の中に、和モノの人気盤「太田幸雄とハミングバード」のレコードが紛れ込んでまして、全部で5000円以上で買取しました。
レコード・コレクターの方はもちろん大歓迎ですが、このように歌謡曲やムード・ミュージックの中にも和モノの人気盤・レア盤がありますので、ぜひ、ジャズ、ロック、ソウル、ブルース、R&B、日本の音楽などのレコード、CD、買取、出張買取、店頭(持ち込み買取)、宅配買取致します。
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