『フランス~フランス中部地方のコルヌミューズ』~バグパイプによる自然に木霊する前衛ジャズのような響き。

IMG_8141フランスのバグパイプ「コルヌミューズ」のデュオによるアルバムです。
ロックンロールの成り立ちを研究していた時に、ランダムにアイルランド音楽を流していたら、このコルヌミューズの音に耳が止まりました。
コルヌミューズの名手ジャン・ブランシャールとエリック・モンベルの二人がフランス中部の伝統曲をユニゾンに、アンサンブルに、それに時折、パーカッションやピアノなどを加えて演奏しています。
フランス中部の音楽はミュゼットが代表的ですが、アコーディオンなどが一般的に使用されることが多いこの手の音楽をバグパイプでやってる感じです。
バグパイプのサウンドって楽隊で大人数で行進しながら演奏するイメージですが、この二人組は小気味の良い演奏ですし、バグパイプの発祥の地でもある中近東のようなサウンドでもあり、バグパイプを使って遊んでるオーネット・コールマンを聞いてる感じです。
小粋なミュゼットを期待するより、音の響きが幽玄的であるバグパイプは、自然に木霊する前衛ジャズように聞こえます。
今まで聞いたことないような面白い音楽を聴きたい人にとってはオススメの一枚です。

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『ザ・ベリー・ベスト・オブ・ジョー・ターナー/ビッグ・ジョー・ターナー』~CDの魅力を最大限に発揮する1940年代R&B。

IMG_8115今日は雨が降ってるので、大音量でCDが聞ける。
ビッグ・ジョー・ターナーである。
ジャンプ・バンド出身である彼のR&Bのビートは強力で、今聞いてるのは2枚組ベストで詳しいことは分からない、何故かというなら、お客さんがいないので、踊っていたから(笑)
R&B、ジャンプ・バンドは躍らせるための音楽なので、その録音が戦前であって音が悪くても、歌やメッセージありきの音楽や、今の洗練された音以上に、肉体的であり、アシッドである。
コレクションのために、これらの高額のオリジナル盤のレコード集めるのもいいが、格安でリマスターされ、大音量で聞けるのがCDの魅力だ!

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『タキシード・ジャンクション/アースキン・ホーキンス』~1930年代、大都会ニューヨークのブラック・ミュージック。

IMG_8103「サヴォイ・ボールルーム」とは1920~40年代のハーレムを代表する黒人ジャズ・バンドやダンサー達をメインとするダンス・ホールで、そこで活躍したのがチック・ウェッブ、カウント・ベイシー、アル・クーパー、ベニー・グッドマン、ラッキー・ミリンダー、そしてこのアースキン・ホーキンスである。
アフリカ系のルーツむき出しのジャズの楽団がバトルをやったり、ダンサーたちがダンスを競ったりと、その様は現代のヒップホップのDJ、ラッパー、ダンサーたちと何ら変わらぬものであり、とにかくお上品なジャズとはかけ離れた熱狂が渦巻いている。
ブルースの「アフター・アワーズ」はピアノのエイヴリー・パリッシュのピアノの3連音符の強調が強烈で、同じくハーレムにあった高級ナイト・クラブ「コットン・クラブ」の専属バンドであったデューク・エリントンが、1930年に録音した「ムード・インディゴ」の出だしから15秒ほどで弾く低音のフレーズと同じく、ピアノによってブルーなムードを盛り上げる名アレンジで、否が応にも聞き手を引き込む術は、後のモダン・ジャズが自らの芸術性を追求したのに対し、一夜の場の雰囲気を盛り上げるための技であり、エンターテインメントに徹している(エリントン自身は芸術性を求めていたが)。
このようにブラック・ミュージックのエキスをたっぷり含んだ黒光りする11曲、楽器のキレ、豪華な音色、大都会ニューヨークならではの洗練、音が研ぎ澄まされている。

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『ブラック・ビートの火薬庫』〜中村とうよう監修・選曲の『MCAジェムズ・シリーズ』~ジャズから派生したジャンプ・バンドのR&Bサウンド。

IMG_8092これは先日、福岡市の某中古CDショップで見つけて、思わず即買いした、中村とうよう監修・選曲の「MCAジェムズ・シリーズ」の一枚です。
ジャンプ/ジャイヴと二つのジャンルは一緒くたにされますが、このCDはジャンプに特化させており、かつて発売された同「MCAジェムズ・シリーズ」の「ブラック・ミュージックの伝統~ジャズ、ジャイヴ&ジャンプ篇」のジャンプの部分を特化させた内容となっており、ここに出てくる1940年代のジャズのビッグ・バンドやコンボは、チャーリー・パーカーなどアンダーグラウンドな場所で芽生えたバップからモダン・ジャズへと流れていく一般的なジャズの歴史とは別に、ジャズがR&B,ロックンロールへと流れていくルーツでもあることを証明した非常に貴重なオムニバスCDだと言えます。

レコード会社縛りがあるものの、ここで大活躍したのがラッキー・ミリンダーです。
ビル・ドゲット、パナマ・フランシス、デイジー・ガレスピー、シスター・ロゼッタ・サープ、ブル・ムース・ジャクソン、エディ・“ロックジョー”・デイヴィス、ワイノニー・ハリスといった、ロックンロール、R&B、ゴスペル、ジャズの主流を成すメンバーを選ぶバンマスとしての才能が素晴らしく、ブルースだけがロックの原点って感じの人に、ぜひ、聞いてほしいです。

他にもライオネル・ハンプトンも多く収録されていますが、ボーカルをとるサニー・パーカーは黒人音楽のダンディズムの権化のような人で、このような埋もれた存在をCD化させた中村とうよう氏の「MCAジェムズ・シリーズ」のような企画アルバムがサブスクの登場で発売されなくなったのが非常に残念です。

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『ザ・ビーチ・ボーイズ・トゥディ』ビーチ・ボーイズ〜『クリスマス・ギフト・フォー・ユー・フィル・スペクター』を聞く前に。

IMG_8089朝、車で店舗に行く前にかかっていたのは季節外れのビーチ・ボーイズの「トゥデイ」でした。
今日は11月の中旬ですが、冬のように寒く、本当は「クリスマス・ギフト・フォー・ユー・フィル・スペクター」を聞きたい気分だったのですが、車のオーディオは季節関係なくシャッフルに真夏のサウンドを響かせます。

フィル・スペクターのクリスマスを聞きたい時に、真夏のビーチ・ボーイズは残念な気持ちになっていたのですが、このアルバム、レコードでいうとA面は、今までのアップテンポの夏のポップ・ハーモニーのビーチ・ボーイズ・サウンドを全曲フィル・スペクターふうの「ウォール・オブ・サウンド」でやっているのです。
そう考えると俄然、聞きたくなって、1曲目の「踊ろよ、ベイビー」に改めて戻しました。
レッキング・クルーの演奏陣もスペクターと同じで、エコーが効いた分厚いサウンドで、それでいてモノラルと、数多くフィル以外の「ウォール・オブ・サウンド」が存在しますが、このアルバムのA面こそが、最もフィルに近い音を出していると思います。
レコードでのB面ですが、がらりと変わり、バラード・タイプを集めたサウンドで、今までのブライアンの作る美しいバラードに加え、不穏な空気を醸し出す「プレ・ペット・サウンズ」の音も聞けます。
「ウォール・オブ・サウンド」「初期ビーチ・ボーイズ」「ペット・サウンズ」これらが一気に楽しめるCDです。

リリースは1965年、ローリング・ストーン誌が選ぶ「オールタイム・ベストアルバム500」では271位ですが、サーフィン・サウンドから「ペット・サウンズ」に移行する過渡期で、ビートルズが「ラバー・ソウル」を発売する前なので、レコードをコンセプト・アルバムにする思考がなかったため、このような分裂気味のアルバムとなりましたが、この後発売された「ラバー・ソウル」を聞いた後、ブライアンは「サマー・デイズ」と企画アルバム「パーティー」を挟んで「ペット・サウンズ」を1966年に発表するのであります。

ちなみにCDは「サマー・デイズ」と2 in 1で出されているのが凄くお得で、HDCDで音質も良く、価格も安くお勧めです。
レコードより収録曲が多いのもCDの魅力です。

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『ザ・ベスト・オブ・アーリー・ベイシー』カウント・ベイシー~R&Bの元祖、カンザス・シティ・ジャズの珠玉の名曲たち収録。

IMG_8077新しいコーナーです。
SNSで呟くように、気軽にCDを紹介していくコーナーです。
私はレコードではなく、CDをコレクションしています。
レコードをコレクションすると自分が欲しくなって、商売にならないので、比較的安いCDを集めています。
単品オーディオで、大きい音で聴くとCDでもかなりの良い音になります。
今回紹介するのはジャズのカウント・ベイシーの初期音源のCDです。
これなんとアマゾンで送料込みで400円ぐらいで買えたのかな。
レスター・ヤングなどの名手がいた時代で、1937年に「ワン・オクロック・ジャンプ」が発売されたのですが、このカンザス・シティ・ジャズこそがR&Bの元祖、R&B最初期作品であると思います。
中村とうようさんの「大衆音楽の真実」に、この時期のジャズについて、とても詳しく書かれています。
1942年のライオネル・ハンプトン「フライング・ホーム」でテナーのイリノイ・ジャケーの半小節のワン・ノートを12回連発や、1940年のアースキン・ホーキンズでのピアノの3連音符の強調など、コール&レスポンス、リフの連発、ブルースの強調など、黒人を熱狂させるに値する様々な手法が取り入れ、この発祥がカンザス・シティのカウント・ベイシーのこの時期にあるのです。
紹介したCDは1930年代後半のデッカの初期ベイシーを凝縮させており、CDならではの20曲収録は魅力的です。
「ハニーサックル・ローズ」「ブギ・ウギ」などもリフの連発で、ロックの芽生えが1930年代に発生しています。
1938年の「ジャンピン・アット・ザ・ウッドサイド」は「ワン・オクロック・ジャンプ」を更に強力にしたもので、バック・クレイトン、レスター・ヤング、ハーシャル・エヴァンス等の演奏はジャズ・エイジの熱狂を絵に描いたかのようです。
解説はスイング・ジャーナル元編集長の児山紀芳さんで、一曲一曲を丁寧に書かれており、これこそがライナー・ノーツのあるべき姿だと思います。

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