福岡の中古レコード買取・販売店長の「1920年代のルイ・アームストロング Louis Armstrongについて 其の壱;ガンサー・シューラー篇」。

IMG_7470ジャズは戦前に最も流行った音楽ジャンルの一つです。
ニューオリンズで生まれ、ブルースやラグタイムやマーチング・バンドをルーツにした黒人やクレオールが作り出した音楽です。

なぜアームストロングがジャズの王様なのか?

先日、福岡市、那珂川市、春日市でのジャズ・レコードの買取がありまして、その後、福岡市城南区のジャズ喫茶「coffee & jazz ADAMS」にてジャズを聞いたりと、ジャズにハマっていますが、ジャズというよりルイ・アームストロングの録音したホット・ファイヴ、ホット・セヴンに凄くハマっています。
なぜ、ジャズの王様とアームストロングが言われるのか、ずっと疑問でありました。
「聖者の行進」「この素晴らしき世界」いずれも優れた曲ですが、これがジャズを代表するものなのか?
そこで、長年の疑問がようやく解決しました。
このホット・ファイヴ、ホット・セヴンも含む1925-1930年録音があまりにも素晴らしい、ジャズの第一歩ならぬ、ジャズの最高峰、「ジャズの原点にて頂点」であるからです。
100年前の凄く古い音から、これほどまで瑞々しいサウンドが聞こえることがあるのだろうか?この時代のアームストロングが作り出した音楽は、例えば、今のヒップホップやテクノの人たちが新しい今ふうの音を作り出したとしましょう。
しかしながら、それが最新技術の機材で作られただけであって、瑞々しい「魚のとれたて」のような「活きのよさ」があるかは疑問です。
この100年前の録音にはその「魚のとれたて」のような「活きのよさ」があるのです。
私ごときが書いても喋っても仕方ないので、ルイ・アームストロングの1925-1930年録音について書かれた各著名人たちの評論をまとめてみました。
スマホのサブスクやCDやレコードを流しながら、ぜひ、お読みください。
一番のお勧めは「YouTube」で「1920年代ジャズ」と検索し、演奏家を見ずに、音だけを聞いてください。
誰の演奏かが分からない方が、先入観無しに素直に聞けます。

ガンサー・シューラー「初期のジャズ」パート1

「アタックとリリースのかけかたがとてつもなく多彩である。
個々の音を色づけ、装飾するときに、手持ちの微妙に異なる多種多様なヴィブラートとトリルを用いる。
これがアームストロングのソロに独特な内的なドライヴ感とはずむような前進感覚を生み出す。
アームストロングはスウィングしないではいられない」。

補説「中村とうよう『大衆音楽としてのジャズ』から」
「スウィングが何かについて、一番納得できるのはシューラーの説明だと思う。
シューラーは、スピーディーなビート、ステディなビート、というだけではクラシックのリズムとは区別できない、として、演奏に伴う特殊なアクセントと抑揚、音と音とをつなげて前へ前へと推進する指向性、この2点を指摘し、その源は遠くアフリカ音楽に遡り得ると見ている」。

「『ヒービー・ジービーズ』で有名になったスキャット唱法による歌唱法は、彼の楽器演奏のすべてのニュアンスと抑揚と自然なくつろぎを聴きとることができる。
彼の歌唱は演奏の声楽的な片割れであり、等しく自然で霊感豊かである」。

「あまり知られていない1926年のアースキン・テイト楽団での録音『スタティック・ストラット』でのピアニスト、テディ・ウェザーフォードは同時代のピアニストに先行し、モダンなプレイは歴史的意義もあり、アール・ハインズらに影響を与えた。
ルイも爆発的で、元気溢れるソロを披露する。
激しくするスイングする、シカゴふうの鋭くて、硬い切れ味があり、ホット・ファイヴの録音との興味深い対象をなしている」。

「彼のソロは、創造的な独創を生み出すコード進行の観点から思考されたからである。
ルイのソロの楽想は、彼のソロが原曲から離れる度合いに正確に比例して、発展した。
『ビッグ・バター・アンド・エッグ・マン」のソロは全てが素晴らしい。
この出だし自体が傑作である。
これ以上に素直で均衡のとれたものを想像することは不可能である」。

「『じゃがいも頭のブルース』では彼の最も有名なフレーズ、偉大なストップ・タイムのソロが出てくる。
しかしながら、このフレーズは不安定な感じもするが、このソロの大胆な試みを考慮すると理解できる」。

「ホット・セヴンの録音時期に10人編成の録音を古いニューオリンズ・スタイルで『シカゴ・ブレイクダウン』を録音しているが、ここで注目すべきはアール・ハインズのピアノである。
リルのふやけたピアノとはかけ離れたリズミックな高揚を獲得する」。

「ロニー・ジョンソンがギターで加入した『それより熱い』ではアームストロングの演奏は頂点に達する。
ルイはジョンソンが4/4拍子の伴奏をつけているのに、本質的に3/4拍子で即興していることになる。
このシンコペイションの連続が、驚異的なほどに現代的な味わいをもつ非均衡感を導入したのである。
これは同時代の人間がほとんど聴いたこともない感覚だった」。

面白いけど、疲れます。
とりあえず、今日はこの辺で。
果たして、このルイ・アームストロングのブログは続けられるのでしょうか?(笑)

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