福岡市の中古レコード店主の「エルヴィス70年代ライヴ映画『EPiC』公開へ向けて準備万端!」買取日記

IMG_9878

バズ・ラーマンのエルヴィス70年代ライヴ映画が公開

福岡でレコードを買取・販売している福岡市西区の中古レコード店アッサンブラージュ店主です。
車の中で1969年のエルヴィス・ライヴを聞いて以来、
エルヴィスの色んなライヴ聴いて止まらない。仕事になんない(笑)
キースリチャーズ曰く「彼は音楽を創造していた」彼は作曲じゃなく瞬間のヘッドアレンジで音楽を生み出してた天才。
毎公演、声もアレンジもノリも変わる。エルヴィスを全部聴きたくなるのはチャーリーパーカーを全テイク聴くのと同感覚。
それでラスベガス・ライヴBOXを聞くとますます泉の水が湧くように次々と発見してまい、思わずSNSに書き込んでしまいます。
以下、せっかく書いたのでブログにまとめましました。

エルヴィス・ラスベガス初期1956年のライヴ

エルヴィスのラスベガスBox、ディスク4は1956年から4曲。
やっぱ初期の「生身のブルース感覚」がケタ違い。
サンの荒々しさにDJフォンタナの重いドラムが乗ると、一気に黒くなる。

初期ラスベガス公演の黒さに大人の客がついてこれなかったな。

エルヴィス・ラスベガス1974年8月のライヴ

74年8月公演は「My Baby Left Me』とか古い曲やって、十分ロックンロールしてたんだね。
凄いタイトなバンド演奏で軽々しくこれをできるのはエルヴィス&TCBの凄さ。バートンのギターがエレクトリック・ファンク。

74年8月公演「俺を忘れろ」は完全にニューソウル。
バートンがワウ踏みまくりリズム隊は異常に太く前に出る。
ホーンは重厚コーラスはゴスペル、ストリングスも控えめに美しい。
鳴物の細やかさも含めて当時のブラックサウンドを完コピ。
エルヴィスの歌も力強い。
スタジオ音源がスタックスだけある。

エルヴィス・ラスベガス1975年3月のライヴ

75年3月公演のエルヴィス&TCBは完全に黒い。
「ビッグ・ボス・マン」でのタットの変則ビート、
「バーニング・ラヴ」のシェフの異常に太いベース、
バートンの短いファンキー・ソロ。
どれもオーティス&MG’s並のコンビネーション。

エルヴィス・ラスベガス2026年2月のライヴ?

エルヴィスは新しさを感じ取る野生の感があったと、バズ・ラーマンも感じていたはず。
映画『ELVIS』での「Baby, Let’s Play House」の電撃やヒップホップの導入もその証拠。
エルヴィスは常にエレクトリックな衝撃に耐えうる現代性を持つ存在だと、映画とこの公演で実感しました。

バズ・ラーマンは、プレスリーがラスベガスで長期レジデンシー公演を行った1970年代に焦点を当てた新作ドキュメンタリーを制作
ドキュメンタリー『EPiC: Elvis Presley in Concert』が2026年2月に公開される。

追伸「サーカスとしてのエルヴィス」という視点

エルヴィス生前時に記されたまさかの未来と片岡義男の視点

たまたま佐賀県の武雄市の図書館で見つけた1974年発行の
『エルヴィス・プレスリーのすべて』を読んてみた。

生前、ラスベガス・ライヴ期の写真を中心にした、いわば“緩い”構成の本だが、
その中で片岡義男は、エルヴィスを
「小人と象のサーカス」の一員として描いている。

エルヴィス個人の才能や栄光ではなく、
興行として回される構造――
そして、その中心にいる「大佐」という存在。
片岡義男は「サーカスと大佐」を軸に、冷静にエルヴィスを見ていた。

同じ本の中で、東宝東和の関係者が
エルヴィスがモンローやケネディの後を追う可能性を
かなり現実的なトーンで書いているのも印象的だった。

1974年の時点で、
鋭い人には、エルヴィスのその後の運命が
すでに見えていた、ということだ。

バズ・ラーマン映画「ELVIS」での視点

この「サーカス」という視点は、
50年後、バズ・ラーマンによって映像として可視化される。

2022年の映画『ELVIS』で、
バズ・ラーマンはエルヴィスを
見せ物小屋の観覧車やマジックミラーの中に閉じ込めてみせた。

上へ上へと持ち上げられながら、
自分の意思では降りられない構造。
それは成功の祝祭ではなく、
興行システムに組み込まれたスターの姿だった。

片岡義男が1970年代に言葉で捉えていたものを、
バズ・ラーマンは2020年代に映像で提示した。
視点は違っても、見ている構造は同じだったと思う。

バズ・ラーマンの新作エルヴィス映画「EPiC」

なお、この流れの延長線上で、
バズ・ラーマンによるエルヴィスのドキュメンタリー映画が、
来年、アメリカで公開予定とされている。

フィクションではなく、
実像としてのエルヴィスを、
バズ・ラーマンがどう切り取るのか。

「サーカス」「興行」「見せ物」という視点が、
再びどこまで踏み込まれるのか。
その答え合わせのような作品になる気もしている。

福岡のレコード・CD買取致します

国内盤、輸入盤問わず、ジャズ、ロック、ソウル、ブルース、R&B、ワールド・ミュージック、日本の音楽などのレコード、CD、買取、出張買取、店頭(持ち込み買取)、宅配買取致します。
福岡県福岡市の中古レコード屋・中古CD屋アッサンブラージュ。

レコード買取の福岡・アッサンブラージュ

お問い合わせ

アッサンブラージュ

事務所:092-407-9961
担当/大里
携帯:090-8914-9246
メール:kenjikora@ybb.ne.jp
古物商許可証 [第909990040640号/福岡県公安委員会]
福岡古書組合会員
[事務所]
〒819-0043
福岡市西区野方二丁目28-10

[店舗]
〒819-0043
福岡市西区 野方三丁目-35-27

■福岡市、北九州市、久留米市、筑豊、筑後、福岡県内、福岡近辺、どこでも出張買取致します。まずはお問い合わせ下さい。

店舗案内

店舗:
〒819-0043
福岡市西区 野方三丁目-35-27
※無料駐車場3台あり
店舗営業時間 13:00~19:00(基本)
定休日 金曜日
(出張買取・即売会などで臨時休業あり。ホームページでお知らせします)
※買取に関しましては朝9時から夜8時まで。基本年中無休で問い合わせ承ります。

店舗案内はこちら

会社概要

サイトマップ

古本・ポスター買取はアッサンブラージュ