福岡市西区の店舗を改装オープンしてます。
きれいになった店舗へのレコード、CD、買取、来店お待ちしてます。
その改装工事中「蘇る伝説フィル・スペクター」を改めて読んでいました。
気になった部分をピックアップしながらの読書感想文です。
蘇る伝説フィル・スペクター
フィル・スペクターにずっとハマってますが、店舗のハイエンド・オーディオ(中の下ぐらい)、これでスペクター聞くのが最高と言ってましたが、当時はラジオで流れていて、それでモノラル、そうなると意外にハマるのがiPhoneのスピーカー。
iPhoneの設定でモノラルにして、スピーカーは一つなのでこれを寝るときに耳元で爆音でかけると、音が割れていい感じになります。
「恋の雨音」の雷鳴のSEなんかバリバリッ!ってイナズマの効果音が、音割れで、よりリアルに聞こえます。
これはエンジニアのラリー・レヴィンのアイディアで、グラミー賞の最優秀レコーディング技術賞にノミネートされたほどの素晴らしい出来です。
サビに行く前の雨音もしとやかに、その後サビで再び凄まじい雷鳴と共に、ロニーと他の二人(エステルとネドラ)がゴスペルのように交互に力強くも淡々と歌い、そのバリー・マンとシンシア・ウェルの作った力強いソウル・バラッドは、その後のスペクターのライチャス・ブラザーズを起用したブルー・アイド・ソウルに向かっていったと。
トム・ダウド曰く「フィルはダビングの繰り返しで、混乱の極みで、音が不鮮明になったものもあるが、ハイ・ファイだから売れるわけじゃない、新しさとタイムリーがレコードの力なんだ、あ奴は、その二つだけは忘れなかった」と。
色々スペクターの文献を読むと、けっして「ユニゾンの音の厚み」「エコー」の一括りで済まされず、色々なアイディアや偶然の産物に目をつけた着眼点、その「センス」と「良きものを生み出す根性」の生んだ賜物だと分かります。
ラリー・レヴィン「ちょっとでも可能性があれば、やってみようとした、皆を消耗させたけど、フィルにはロックンロールの決まりごとなんて通用しなかった」。
そこにブライアン・ウィルソンもジョン・レノンも大滝詠一も山下達郎も惚れ込んだんでしょう。
スペクターの最初のヒットである「ヒーズ・ア・レベル」の素晴らしいサウンドも本家のクリスタルズではなく、ダーレン・ラヴに歌わせることで、成功させるなどエゴ剥き出しでああり、ミュージシャンがリハーサルも限界を超えてきた時に、本番のテープが回されるたことにより、解き放たれたミュージシャンたちは自由に爆発し、周りのことなんか関係なしに、自らが良かれと思ったことを実践した結果がこれら名曲を生み出したのです。
そう言えば、以前YouTubeで昔のTVで松田聖子がレコーディングで一番大変だった人をイニシャルで「Oさん」と言ってましたが、Oさんはフィルの影響を日本で最も受けた人であります。
スペクターの文献を読むと、ラリー・レヴィンがフィルの片腕として最も貢献しています。
そのレヴィンはビーチ・ボーイズの「ペット・サウンズ」エンジニアとして、その後はA&Mでエンジニアとして働き、今ではソフト・ロック最高の名盤と名高い「ロジャー・ニコルズ&ザ・スモール・サークル・オブ・フレンズ」も彼の仕事です。
1964年スペクターはニューヨークのミラ・サウンドでの録音のエンジニアをブルックス・アーサーに変更しました。
彼もまたラリー・レヴィンと同様メーターがレッド・ゾーンを振り切れるのを気にせず、エコーを増やすのにテープ・スピードをいじくることには天才的で、スペクターに気に入られました。
店舗改装オープン!スペクター研究は後日
今回はここまで。
店舗改装で、バタバタしてスペクターどころではなくなりました。
福岡市西区に新装オープンしております!
ぜひ、レコード、CD、お買い上げ、買取お待ちしております!
福岡のレコード・CD買取致します
国内盤、輸入盤問わず、ジャズ、ロック、ソウル、ブルース、R&B、ワールド・ミュージック、日本の音楽などのレコード、CD、買取、出張買取、店頭(持ち込み買取)、宅配買取致します。
福岡県福岡市の中古レコード屋・中古CD屋アッサンブラージュ。