エルヴィスの野生はデルタに宿るのか?
1930年と1954年を繋ぐ線。
最近、私の福岡のレコード屋店内で常連さんと買取したT-ボーン・ウォーカーCDの話で盛り上がりました。
モダン・エレクトリック・ブルースの父であるT-ボーンがいかにしてあの洗練されたスタイルを築き、それがアーサー・クルーダップやB.B.キングへとどう連なっていったのか。
その歴史の糸を解き明かそうとするうちに、ふと一つの仮説が頭をよぎりました。
「エルヴィス・プレスリーのサン・レコード時代にある、
あの荒々しさはどこから来たのか?」ということです。
デルタの熱量を再確認する、
その答えを探るべく再生したCDは『Legendary 1930 Delta Blues Sessions』。サン・ハウスやチャーリー・パットンといった、デルタ・ブルースの巨人たちの記録です。
聴き進めるうちに確信に近い感覚を覚えました。
• 既存の小節を無視して突き進むようなシャウト
• 前のめりなリズム感と、制御不能なエネルギー
• 洗練される前の、剥き出しの「野生」
これらは、1950年代半ばにエルヴィスがサン・レコードで放った、あの初期の衝撃と驚くほどリンクします。ミシシッピ生まれのエルヴィスにとって、幼少期に耳にしたであろうデルタの空気感は、理屈ではなく「体の一部」として染み付いていたのではないでしょうか。
泥臭いデルタから、洗練のモダン・ブルースへ
一方で、そこから派生した音楽の流れも興味深いものです。
デルタの荒々しさをルーツに持ちつつ、T-ボーン・ウォーカーが都会的なエレクトリック・ギターの語法を確立。その洗練がB.B.キングへと受け継がれる一方で、エルヴィスが敬愛したアーサー・クルーダップ(「That’s All Right」の作者)のような、デルタの泥臭さを残したロックンロールへの架け橋も存在します。
結論:エルヴィスは「最後のデルタ・ブルースマン」だったのか
サン時代のエルヴィスを聴いて感じる「得体の知れない凄み」は、単なる若さゆえの勢いではありません。それは、1930年代のデルタに生きた男たちが持っていた、「型を壊してでも叫ばずにはいられない衝動」の正当な継承だったように思えてなりません。
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