アメリカのルーツ音楽を聴き直して
※ここ2年ほど、仕事の合間や閉店後にアメリカのルーツ音楽を改めて聴き直しています。
最近ブログの内容が同じ方向に寄っているのは、そのせいかもしれませんが、レコード屋として一度きちんと自分なりに整理しておきたくなり、今回まとめてみました。
アメリカの音楽史を振り返ると、
ジャズ、ブルース、R&B、ロックンロールといったジャンル分けは、
実は後から整理された呼び名に過ぎないことが分かります。
当時の音楽は、ジャンル以前に
身体・都市・ダンスホール・市場と結びついた、
生活と直結したものでした。
その空気ごと残っているのが、レコードや初期のCDだと思います。
ブルースとジャズは、役割が違っていた
ブルースは生活の音楽でした。
感情や労働、信仰と直結し、理屈より先に身体が反応する音楽です。
一方、ジャズはそこから派生し、
即興や時間感覚を洗練させていきます。
ルイ・アームストロングやアール・ハインズの時点で、
音楽的にはすでに非常に高い完成度に達していました。
ただ、その流れは1930年代の大恐慌によって一度途切れます。
ベイシーが作った「前に進む時間」
その後、別の方向から音楽を再起動させたのが、
カウント・ベイシーでした。
ベイシーが生み出したのは、
個人の天才性ではなく、
集団で共有できる「前に進むリズム」。
この感覚は、ジャンプ・ブルースやR&Bを経て、
ロックンロールへと確実につながっていきます。
ロックンロールは突然生まれたわけではない
ロックンロールはよく
「黒人音楽とカントリーの融合」と説明されますが、
実際にはそれだけではありません。
• ジャズが生んだ時間感覚
• ブルースの身体性
• ダンスホール文化
• 電化と小編成
• 白人ティーン市場
こうした条件が同時に揃った結果として、
1950年代初頭にロックンロールは一気に表に出てきました。
エルヴィス・プレスリー、チャック・ベリー、リトル・リチャードは、
それぞれ違う入口から、同時期にこの流れに乗った存在だったと言えるでしょう。
ロックが外へ、ジャズが内へ向かった理由
ロックンロールがメインストリームになる一方で、
ジャズは別の道を選びます。
ブルーノートを中心とした流れは、
売れるかどうかよりも、
演奏家の表現や即興の深化を重視しました。
その結果、ジャズは
大衆音楽ではなく、ジャンルとして自立した音楽になっていきます。
これは優劣の話ではなく、
音楽の役割が分かれた結果だと思います。
今、ルーツ音楽のレコードが持つ意味
最近、昭和歌謡やシティポップが再評価されていますが、
同時にアメリカのルーツ音楽を
原点として聴き直す動きも増えています。
初期のジャズ、ブルース、R&B、ロックンロールには、
分析や解説以前の
身体に直接訴えるリアリティが残っています。
それは、配信やデータではなく、
レコードやCDという形で聴いたときに、
よりはっきり感じられるものです。
福岡でレコード・CDを買い取るということ
福岡は、九州各地から音楽好きが集まる街です。
そのため、
• 昔集めたジャズやブルースのレコード
• ロックンロール初期のCD
• 昭和歌謡と並んで保管されていた洋楽盤
といった、ジャンルを横断したコレクションが持ち込まれることも少なくありません。
レコードやCDは、
単なる中古品ではなく、
どんな音楽の流れの中で集められてきたかによって、
見え方や評価も変わってきます。
音楽の流れが分かる店に売るという選択
アメリカのルーツ音楽を辿っていくと、
音楽は本来、
分類される前に鳴っていたものだと感じます。
だからこそ、
レコードやCDを手放すときも、
ジャンル名だけでなく、
音楽の背景や流れを理解している店に相談することが大切です。
福岡でレコード・CDの買取をお考えの方は、
ジャンルや年代を問わず、
まずは一度、音楽の文脈ごと見てくれる店に相談してみてください。
音は、
語られる前に、
まず鳴っていたのですから。
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