【レコード買取 福岡】エルヴィス・プレスリーを軸に黒人音楽を見直すと、全てが一本につながる

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福岡の当店で黒人音楽好きな客との会話での気づき

福岡市西区の当店にアメリカのヒップホップやR&Bのレコードが好きなお客さんが来た時に、
考えたこと、喋ったことを買取日記にしてみました。
ここ最近、福岡市早良区や糸島市に大きなレコード買取がありましたが、
黒人音楽のレコードやCD買取が少なく、
このレコード買取日記で少しでも福岡の黒人音楽やルーツ音楽のレコードやCD好きにハマればと思い打ち込んでいます。

黒人音楽の歴史を語るとき、多くの場合は
「ブルース → ジャズ → ソウル → ファンク → ヒップホップ」
といったジャンルの系譜で整理される。

しかし、この見方ではどうしても説明できない瞬間がある。
それが Elvis Presley だ。

エルヴィスは起源でも英雄でもない

エルヴィスを
• ロックの王
• 黒人音楽の盗用者
• 50年代のアイコン

として語る限り、黒人音楽史は分断されたままになる。

重要なのは、
**彼が「何を作ったか」ではなく「何を起こしてしまったか」**だ。

エルヴィスは、
黒人音楽の核心――
リフ、反復、身体が支配するアフリカの時間感覚を
白人の身体を通して、世界の中心に“事故的に”放出してしまった存在だった。

これは思想でも戦略でもない。
ただ鳴ってしまった結果だ。

1920年代の事件は、すでに準備されていた

エルヴィス以前、黒人音楽ではすでに決定的な事件が起きている。
• Louis Armstrong
「West End Blues」「Tight Like This」
→ 個人の人格が録音に耐えた瞬間
• Charley Patton
• Son House
→ 生活そのものが音として記録されたデルタ・ブルース

ここで重要なのは、
音楽が展開しないこと。
反復し、留まり、終わらない。

この「進まない時間」こそが、アフリカ由来の音楽原理だった。

ベイシーという巨大な地殻変動

この原理を、最も洗練された形で提示したのが
Count Basie だ。
• メロディを削り
• 構築を捨て
• リフと“間”だけを残す

ここで音楽の主語は
「何を弾くか」から
**「どの時間に居続けるか」**へと完全に移行した。

ファンク、ヒップホップ、R&B、すべての根はここにある。

エルヴィス=最大の事故

この流れの中で起きた最大の事故が、エルヴィスだった。

彼は
• ベイシー的な時間
• R&Bの身体性
• デルタの反復

を理解も説明もせずに身体化してしまった。

その結果、

黒人音楽の時間感覚が
白人の大衆文化の中枢で鳴り始めた

これは文化交流ではない。
誤配送された衝撃だ。

オセロの比喩で考える

この現象は、こう表現できる。
• エルヴィスで
白が黒に変わった
• Michael Jackson で
黒が白に変わった

エルヴィスは境界を壊し、
マイケルは境界を消した。

マイケルは、黒人音楽を
「世界標準の完成形」として回収した存在だった。

マイケル以降もエルヴィス軸なら見えてくる

この軸で見ると、90年代以降も無理なく説明できる。
• Scream
→ 完成しすぎた神話の内破
• Timbaland〜
SexyBack
→ アフリカの時間の再暴走
• Drake
→ 境界消失と均質化
• SZA / Giveon 以降
→ 微振動だけが意味を持つ時代

すべて、エルヴィスという事故点の余震だ。

なぜこの見方は共有されないのか

エルヴィスを軸にすると、
• 黒人音楽純血主義から外れる
• ロック神話も壊れる
• 善悪や政治で語れなくなる

誰の陣営にも属せない。

だから語られない。
でも、だからこそブレない。

結論

黒人音楽100年史は、

ジャンルの発展史ではなく
時間感覚がどこで漏れ、
どこで回収され、
どこで再び壊れたかの記録

として読むことができる。

その中心にあるのが
エルヴィス・プレスリーという最大の事故だ。

ここに気づくと、
1920年代から現在まで、
黒人音楽は一本の線として見えてくる。

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