フィルスペクター改訂版。福岡レコードCD買取ます。

こんにちは。アッサンブラージュ大里です。

11月に入りまして、クリスマスのCMもちらほらと始まり、
年末の気分も感じ初めてきました。

クリスマスと言えばフィル・スペクター!
今年も「クリスマス・ギフト・フォー・ユー」を何回聞くのだろう。
私は秋なのにすでに3回目です。

私が持ってるのは2017年に出されたクリスマスのCDが5枚収録されたボックスで、
その中の一つが「クリスマス・ギフト・フォー・ユー」です。
クリスマス名盤とも言える
ビング・クロスビー「メリー・クリスマス」
エルヴィス・プレスリー「クリスマス・アルバム」
あとフランク・シナトラとエラ・フィッツジェラルドも
入ってまして、とてもお得です。

この2017年盤、凄く音がクリアで、今のところこのアルバムのCDでは、
多分、最も新しい盤となります。恐らくですね。

クリアと言いながらも、ウォール・オブ・サウンドの奥行きはしっかり保ってまして、
ハル・ブレインのドラムも「カツン!」と良い音になっています。
アマゾンのレビューでこの2017年盤が一番良いとドイツ人の方がお勧めしてました。

これですね、先日、買取でビートルズの「レット・イット・ビー」のUKオリジナル盤レコードを
再生チェックした時の音に似ていますね。
もちろんレットイットビーのプロデューサーはフィル・スペクターであり、
スペクターらしく、ストリングスやエコーが入り、奥行きは深く、音はモコモコとしたりしていますが、
オリジナル盤ならではというか、
ツルっとした感触で、新鮮で取り立てのような音であり、
以前、初期盤のCDで聞いていた曇り空のように暗く、アタックが弱い音質とは違う
オリジナルならではの良さをすごく感じ、
しっかりプロデュースされて、
豪勢なシングル曲とラフなロックがパッケージングされた商品となっています。
さすがはフィルですね。
フィルと言えば「ウォール・オブ・サウンド」ばかり取り上げられますが、
ジョン・レノンの「ジョンの魂」では極力シンプルに徹したアルバム作りにしたり、
この「レット・イット・ビー」での編集能力の凄さとか、
臨機応変に対応できるセンスの塊だと思います。

さて「クリスマス・ギフト・フォー・ユー」ですが、
僕の好きなのは5曲目のロネッツ 「そりすべり」。
トナカイの鳴き声と鈴の音から始まり、
ドラムのハル・ブレインの一発目の「トトッン!」がかっこいい。
その後ブレインはハード・ロックのように、延々と力強く叩きまくります。
このドラムが様々な音の壁の柱となっております。

その後、音が重ねらていきますが、低音の「ギー」って音が鳴っていますが、
これギターぽいですけど、やっぱサックスですかね。
ホーンに電気処理をかけているのでしょうか。
いや、これぞ、スペクター特有の重ねどりによる歪みでしょう。
こういうアイデアが素晴らしいですね。

そして、この派手な音の終焉はトナカイの鳴き声と鈴の音で再び終わります。

まるでベロニカの色っぽい声も含めて「聖夜の大人の破廉恥なパーティー」のような音です。
このパーティーが終了してから、
子供の元へ向かうサンタクロース。
大人の夢と子供の夢を同時に叶える、
そんな感じに解釈できる曲であります。

エロスと神聖なるものと子供達の夢が同居したパラノイアなクリスマス。
フィル・スペクターらしいですね。

続いて6曲目の「マシュマロの世界」ダーレン・ラブも。これもやばいです。
よくある教会音楽ふうのストリングスから始まりますが、
終わると同時に、ピアノ(レオン・ラッセルかも)とホーンが交互に掛け合います。
ここがまるで教会のゴスペルのようです。
クラシックの管弦楽ふうでもありますかね。

そんな中、やっぱりバチバチ叩くドラムのハル・ブレイン。
吹きまくるスティーヴ・ダグラスのサックス。
まさにロックンロールと教会が合体したかのようなクリスマス・ソング。

これでもかというほどの音の積み重ねにコーラス隊までも加わりフィナーレを迎えますが、
締めるのはオルガン(?)とサックス(?)の可愛いらしいソロです。
よくぞ、ここまで錬られたアレンジだ思います。
これが、1963年の作品と考えると、凄すぎます。

最近、アストラット・ジルベルトのヴァーヴ録音を聞いていたのですが、
フィレスからヴァーヴに移ったライチャス・ブラザーズといい、
この1964、1965年、西海岸の大手ジャズ・レーベルのヴァーヴは
ビートルズ等のブリティッシュ勢に対し、
ジャズで培ったオーケストラと達者な演奏力を駆使し、
大人のポップスで対抗しようとしていたのですかね。

その西海岸の象徴たるプロデューサーだったスペクターは、
大人のポップスであったジャズやクラシックふうのオーケストレーションを徹底してポップスに取り込み、
アイク&ティナやライチャス・ブラザーズで完成した時は既に時遅し、
シンプルで音楽性も高くビジュアルも良い4人の若者のパワーに負けてしまいました。
ただ、時代は変われど、この分厚い音の壁は不変です。
ぜひ、一度聞いてみてください。

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