最近のお気に入りはソロモン・バークの「ロックン・ソウル」と、
ライチャス・ブラザーズのベストです。
ライチャスは1964年に「ふられた気持」を
フィル・スペクターのプロデシュースで発売しており、
ソロモン・バークのこの作品も、
バート・バーンズのプロデュースにより1964年に発売されました。
1964年といえばビートルズが大旋風を巻き起こしている時期です。
ビートルズによる少年少女に向けたロックンロールとは違った、
ソロモンやライチャスのソウルフルで白人がプロデュースした黒人音楽、
（ライチャスは黒人音楽とみなす）
これの雛型はリーバー＝ストーラーによるドリフターズやベン・E・キングです。
いよいよロックンロールの時代が終わって、
白人の聞き手にもより本格的な黒人音楽の要素が
必要となってきた時代がやってきました。
ルー・アドラーがサム・クックを手がけたのも重要ですね。
あれだけの黒いゴスペル出身のスターを、
後にヒッピー文化を生み出した敏腕プロデユーサーが手掛ける。
またサムは1964年サザン・ソウルの元となる
「ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム」が発表しており、
ソロモンによるニューヨーク・ディープ・ソウル、
ライチャスによブルーアイド・ソウル、
サム・クックから伝播されたサザン・ソウルを
オーティス・レディングが確立し、
モータウンもシュープリームスなどが活躍し始め、
1964年、ビートルズ包囲網は
黒人ソウル・ミュージシャンによって出来上がり、
ビートルズやローリング・ストーンズらイギリス勢と切磋琢磨し、
これ以降、ロックとソウル・ミュージックが全盛期を迎えます。
翌年1965年には黒人音楽に影響受けた
ビートルズ「ラバー・ソウル」が発表されます。
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