福岡市早良区から和モノのレコードの持ち込み買取がありました。
個人的にはジム・ホールの「アランフェス協奏曲」とか、
ジャンゴ・ラインハルトとか、
ジャズの流暢なギターを聴いています。
ジム・ホールの「アランフェス協奏曲」は、
演奏陣が凄まじいです。
チェット・ベイカー、ポール・デスモンド、
スティーブ・ガッド、ロン・カーター、ローランド・ハナ、
そてホールと、これらの鉄壁の演奏が洗練された
クリード・テイラーのプロデュースと
ドン・セベスキーのアレンジで展開されますが、
これが洗練してもしきれないベテラン陣の演奏による、
濃い粘っこさとブルース・フィーリングが醸しだされており、
CTIで最も情感的なアルバムに仕上がっています。
中でもチェット・ベイカーのプレイは際立っています。
このアルバム全体に流れる哀愁感をベイカーのダウナーな演奏で、
要所要所で「ズン」と落ち込ませ、
テクニシャン達だけによるジャズ・フュージョンにさせません。
マイルス・デイビスも「スケッチ・オブ・スペイン」で
「アランフェス」演奏していますが、
あの圧倒的なギル・エヴァンスのアレンジをバックに吹くマイルスの、
古代の壁画を彷彿させる圧倒的なスケール感も感動しますが、
ホールの「アランフェス」での
ベイカーの脆くも崩れていくようなプレイは、
ベイカーならではの「耽美」を感じせてくれます。
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