福岡の中古レコード買取店長の自己満音楽論『超一流は考えない~音楽から見えてくる意識のトリガー論』

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自己満音楽論

最近ロックのレコードの買取が少ないとこのブログに書いたら、ロックのレコードの買取が増えて、ジャズやソウルのレコードの買取が減る。
案外、ここのブログ読んでくれてるのかなと思ってますが、読んでくれたらラッキーぐらいで、この自己満の音楽論を展開しています。
以前SNSで福岡のローカルな場所から良ブログと褒めて頂いたこともあったけど、それ以外では殆ど反応がない(笑)
今回も読まれないのを前提にAIを駆使して自分なりの音楽論を書いてみました。
いろんなところに話が飛んでいる本当に自己満のブログです。
この音楽論が当たってるか、外れてるかは自分の耳でレコード聴いて確かめてください。それが一番です。

オーティス・レディングとアル・ジャクソン

オーティス・レディングの音楽を聴いていて、ずっと気になっていることがある。

ドラムのアル・ジャクソン・ジュニアの話だ。

この人のドラム、オーティスのボーカルに合わせて強弱をつけてくるんですよ。オーティスが声を絞る瞬間にスネアが引く、オーティスが爆発する直前に盛り上がってくる。しかも後追いじゃない。オーティスが大きくなったから自分も大きくする、じゃなくて、なる前にわかってる。

これって普通じゃない。

ドラムの仕事って基本的に一定のグルーヴを維持することで、ボーカルに合わせて強弱を変えるのはある意味ドラムの役割を逸脱してる。でもアルはそれをやってのける。

同じMG’sのスティーヴ・クロッパーもオーティスと深く共鳴してる。あのカッティングがオーティスの言葉の隙間に入ってくる絶妙な「返し」は、二人が別の人格として会話してる感じがする。

でもアル・ジャクソンとオーティスは違う。

会話じゃなくて同一化してる。心臓と肺みたいな関係で、どちらが主でどちらが従か判別できない。

スタックスのあの狭いスタジオで、体温が共有される距離で、アルはオーティスの体の動きを見ながら叩いてたんじゃないか。譜面じゃなくて体を読んでた。

だからオーティスが声を出す前の、肩が上がる瞬間、重心が変わる気配、そういうものがトリガーになって、アルの手が動いてた。

上記の写真の「ソウル・バラードを歌う」はスローが多いだけに、凄くこの状況を分かりやすく解剖できる。

音楽とスポーツと脳科学

これはスポーツの超一流と同じ話だと思う。

井上尚弥のカウンターって、相手のパンチが来る前に体が動いてる。大谷翔平の打撃も、あの球速への対応は神経伝達速度の限界に近いはずなのに打てる。つまり投手のリリースより前に答えを出してる。

脳科学的に言うと、意識が「来た」と感じるより先に体が動いてるということが実験で示されている。超一流は反応してない、先に動いてる。

その予測を可能にするのが、長年の経験で身体に刻まれたパターン。アルにとってはオーティスの身体そのものが、その予測装置だった。

音楽とお笑いと脳科学

明石家さんまの話をしたい。

さんまって、考えてから面白いことを言ってるように見えない。口が勝手に動いてる。脳に到達する前に面白いことが出てくる。

ダウンタウンの松本人志は構築する天才で、あの笑いは緻密で伏線があって世界観がある。明らかに脳を通ってる。通ってるからこそあの精度が出る。

でもさんまは回路が違う天才で、意識を介さずに面白いものが出てくる。しかもそれが場の空気ごと変える。計算では出せない体温がある。

音楽と漫画と脳科学

漫画「刃牙」はこの話の宝庫だ。

範馬勇次郎という最強キャラクターは、考えてる描写がほぼない。身体が最適解を知ってる。脳をバイパスして動いてる存在として描かれてる。そして強くなるほど意識が消えていくという逆説的な構造が刃牙世界を貫いている。

板垣恵介は少年チャンピオンという大衆の中の大衆で、身体哲学、意識論、生命の本質を格闘シーンに包んで届けてる。難しいことを難しく書くのは簡単で、それを子供でも読める格闘漫画に落とし込むのは別次元の技術と思想が要る。

漫画を格下と見る偏見があるけど、板垣は文学を超えて身体哲学の表現媒体として漫画を使ってる。相当な哲学者だと思う。

意識を介さない領域に本物がいる

アル・ジャクソン、井上尚弥、大谷翔平、明石家さんま、板垣恵介。

ジャンルは全部違うけど、共通してることが一つある。

意識を介さない領域に本物がいる。

考えた瞬間に遅れる。身体が脳より先に動いてる状態、そこにしか辿り着けない場所がある。

アルがオーティスのスタジオで「次はここだ」と考えてたら、あのドラムにはならなかった。さんまが「これは面白いか」と判断してたら、あの瞬発力は生まれない。

超一流は考えない。だから超一流なんだ。

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