白人女性で最もソウルな歌手ダスティ
CDやレコードの買取をしていると、時々「あれっ」と思う一枚に出会う。
今回紹介するのはダスティ・スプリングフィールドのCD。
このダサいホームセンターでで売ってるかのようなジャケだけに、
250円で販売しても売れないCDである。
収録されている代表曲は「二人だけのデート」や「この胸のときめきを」など、60年代ポップスを代表する名曲ばかりだ。
ダスティ・スプリングフィールドはよく「英国最高のブルー・アイド・ソウル歌手」と言われる。
白人のポップス歌手でありながら、黒人R&Bやソウルのフィーリングを強く持った歌手である。
1960年代のロンドンでは、多くのポップス録音にセッションミュージシャンが参加していた。
その中には、後にレッド・ツェッペリンを結成するジミー・ペイジもいた。
当時の英国ポップスの録音には数多く参加しており、ダスティの録音にも関わったと言われている。
こうして見ると、英国ポップと後のロックの歴史が意外なところでつながっていることが分かる。
その後ダスティはアメリカへ渡り、アトランティック・レコードと関係を持つようになる。
そこで生まれたのが名盤「ダスティ・イン・メンフィス」である。
ちなみにレッド・ツェッペリンもアトランティック・レコードである。
この作品はジェリー・ウェクスラー、トム・ダウド、アリフ・マーディンというアトランティック黄金チームによって制作された。
収録曲「サン・オブ・プリーチャー・マン」はソウル史に残る名曲として知られている。
またダスティの作品には、フィル・スペクターを思わせるウォール・オブ・サウンド的な重厚なアレンジも感じられる。
ストリングスやコーラスが重なり合い、ポップスでありながらソウルの深みを持ったサウンドになっている。
さらに代表曲「この胸のときめき」は、エルヴィス・プレスリーもライブで歌っている曲である。
つまりこの曲は英国ポップ、ソウル、そしてロックという音楽の流れの中にある名曲と言える。
そして、レッド・ツェッペリンのロバート・プラントもエルヴィス・プレスリーのファンである。
つまりこのCDには、自分の好きな音楽の要素がたくさん入っている。
ソウルのフィーリング、アトランティック系のサウンド、そしてフィル・スペクターを思わせる厚みのあるアレンジ。
さらにエルヴィス・プレスリーの「この胸のときめき」である。
そして、根っこの部分でレッド・ツェッペリンがいる。
こうした要素が重なっているため、このCDは聴けば聴くほど味が出てくる。
一度聴いて派手に感動するタイプのアルバムではないが、気がつくと何度も聴いてしまう。
まさにスルメ盤である。
そして思う。
こういうふと聞いた時に受けた衝撃こそ、最もロックンロールの匂いが漂ってくるのかもしれない。
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