約30年通ったジューク・レコードに昨日最後の買い物に行きました。
最終日は行けそうになかったので、当店の定休日を利用して行きましたが、
セールとはいえ、これだけ福岡に、
レコードやCD好きなマニアックなコレクターさんがいるとは。
連日大盛況です。
3回行きましたが、当店の常連さんが3人以上必ずいました(笑)。
亡くなった松本さんがイベント等でよく仰ていたのが、
「ジャケを見て店舗でレコード購入すると、
思わぬ知らないジャンルやミュージシャンに出会える」。
当店はネットがメインですが、
この言葉を肝に命じて店舗もレコードやCDを充実させていきたいと思います。
さてジューク・レコードで最初に買ったアルバムは、
ファイヴ・キーズでした（写真）。
これは山下達郎が「オン・ザ・ストリート・コーナー」でカバーした
「クローズ・ユア・アイズ」を聞きたいがためです。
それからクライド・マクファター&ザ・ドリフターズで、
松本さんが「この人たちの『ホワイト・クリスマス』は名曲なんだ」
と言われた覚えがあります。
それから大学を卒業して、いつも一緒に行く友人がいなくなって、
初めて恐る恐る一人で行ってファンク・バンドの
「ジェネラル・ケイン」を購入した覚えがあります。
1000円きっていて意外に安く良心的だなあと思いました。
それから手放した「レコード・コレクターズ」を
一気に70冊ぐらいまとめ買いしたことありました。
松本さんは「中古で買った方が安いよ」と優しい言葉をかけて頂きました。
でも、新品で欲しかったし、新品のバックナンバーを置いていたのは、
当時ジューク・レコードぐらいでした。
それから私の中古レコード屋「アッサンブラージュ」を初めた後も、
店に行くと「最近、買取あってる？」って声をかけていただくようなりました。
まだ、無店舗経営だったのですが、その時松本さんが
「早見優とか柏原芳恵とか（この辺適当）アイドルいるけど、
ああいうレコードをコンプリートにストックして山奥に店舗出しても、
お客さん来ると思うけどなぁ」と言われてましたが、
山奥ではないですが、参考にさせて頂き、福岡市西区で店舗出しました。
アイディア盗ませて頂き、誠に申し訳ございません(笑)。
でも、アイドルではなく、やはりジューク・レコードで学んだ、
ブルース、ソウル、R&B、ロック、ワールド・ミュージック中心の店になってしまいました。
そこまで親しくさせて頂いたわけではないですが、他にも印象深い思い出が。
古本市場で仕入れた大量の映画雑誌、1960年代の「スクリーン」を買って頂き、
青春の思い出が詰まっていたのでしょう。まるで少年のような笑顔で、
「これをインターネットに保存していつでも見れるようにしたいんだ」と。
そのことを僕に熱心に語ってくれました。
あと2000年代初期ワールド・ミュージックにハマっていたころ、
誰かに紹介する時「ワールド・ミュージック好きな大里君」と言って頂き光栄でした。
還暦パーティーの招待状が来たのもビックリしました。
残念ながらジューク・ジョイントのお別れ会は用事があって行けないのですが、
この追悼文書いていたら、いろいろな思い出が浮かんで、行きたくなりました。
今日、行けたら行こうかな。無理かな。
今まで、ありがとうございました。
最後に思い出した。嬉しきありがたい言葉。
「音楽をルーツまで遡って聞くのは大里君世代ぐらいまでかな」。
これからも、しっかりアッサンブラージュで、
ルーツ音楽を扱っていきたいと思います。
ロック全般、ジャズ、ブルース、ソウル、ワールド・ミュージックなど
福岡、出張買取、持ち込み・店頭買取、日本全国、宅配買取致します。
福岡の中古レコード屋「アッサンブラージュ」。
