以前、福岡市早良区で大量にサーフィン/インストものなどを
出張買取した際に仕入れた
ベンチャーズの元ギタリスト、故ジェリー・マギーのソロCDアルバム。
「フレンズ・フロム・ア・ディスタンス」。
彼はルイジアナ出身であって、
父親がケイジャンの有名なヴァイオリン奏者であり、
このアルバムは実に渋い。
言うならローリング・ストーンズ好きな人におすすめです。
元々デラニー&ボニーに在籍していたスタジオ・ミュージシャンだけあって、
その渋いテクニックはキース・リチャーズあたりに近いかも。
ベンチャーズでのプレイのようにそんなに弾きまくるわけでなく、
「間」を大事にするプレイで、
ルイジアナのスリム・ハーポやライトニン・スリムが好きなストーンズと
音が近くなるのも然もありなん。
もちろんベンチャーズでも炸裂するギター・ソロも聞けますが、
どちらかというとレイドバックしていて、
ベンチャーズ好きな人にとっては物足りないかも。
メンバーはドラムがデビッド・ロー・ケンパー。
ボブ・デイランやジェリー・ガルシアとやってたようです。
リタ・クーリッジやボビー・ウーマックもゲスト参加してます。
ボーカルはマギー本人です。
ちょっとディランぽいシワがれた声が実に渋い。
歌手としてのリズム感も素晴らしく、
盛り上げる時のファンキーでソウルフルな感じがブルースマンのよう。
クーリッジだけでなく、女性コーラスが多く入る感じが、
ライヴでのストーンズのような感じがします。
あとピアノも良いです。
まるでストーンズのニッキー・ホプキンスか、
ザ・バンドのガース・ハドソンかというピアノが聞けます。
このピアノはデイヴィッド・スコットとあります。
ネットで調べても出できませんでした。
まあ全体的にやはりストーンズというよりギタリストのアルバムとして、
ライ・クーダーに近いのかな。
1992年の作品なのに古さを感じない隠れた名盤です。
またジャケット写真もアマゾンにもなく、
仕方なく彼が在籍したベンチャーズの代表作
「ハワイ・ファイブ・オー」を載せておきます。
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