福岡市西区と福岡市中央区からレコードとCDの持ち込み買取がありました。
最近はソウル・コーラスの「ソロ」を聞いて以来、
ソウル・グループに首ったけです。
ドゥーワップではキャディラックス。
ここはやはりアップテンポの曲が得意ですが、
バラードでは、シカゴのコーラス・グループを代表する「デルズ」。
ここで注目すべきはコーラスもさることながら演奏の素晴らしさだ。
ブルースの名門レーベルである「チェス（Cadet）」にふさわしく、
デルズの最強のコーラス隊を除いても充分お釣りがきそうな演奏だ。
特に1967年の「O-O, I Love You」なんて、
ドラムが地響きのように震える。
メンバーの表記はないが、
「Cadet」リズムに重きを置いた
ジャズをアフロ・ファンクに回帰させたレーベルである。
プロデュースはボビー・ミラー。
アレンジはチャールズ・ステップニー。
ボビー・ミラーはモータウン、
チャールズ・ステップニーは
ラムゼイ・ルイス、マリーナ・ショウ、テリー・キャリアー、
アース・ウィンド・アンド・ファイアー等キリがないほど、
アフロ・ファンクの名盤に関わっている。
デルズの演奏のタフさファンクネスはこのステップニーにあるのではなかろうか。
クレジットは探しきれなかったが、
ドラムは同じラムゼイ・ルイスのメンバーだった
モーリス・ホワイトの可能性だってある。
その屈強なレーベルから生まれたデルズの、
ロック最盛期に向かう1960年代後半の演奏、
それからマーヴィン・ジュニアのバリトン・ヴォイスと
ジョニー・カーターのファルセットという最強のコーラス布陣。
ロック・ファンやレア・グルーヴ・ファンにも
絶対おすすめのソウル・グループだと思います。
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