YouTubeでのクレイジー・キャッツのコントやら、ナベプロ会報誌「ヤング」の買取やら、古いマイナーMGMミュージカルのLD/ビデオ買取なので、昭和芸能/ミュージカル・ショーにハマってしまい、新刊本を14冊まとめ買いしてしまった。しめて15000円。好奇心の高まりに嬉しくも痛い出費。
土曜の夜にやってた某番組のコントのつまらなさに辟易したのも要因で、戦後から昭和の末期までの「芸能」「テレビ・ショー」を改めて振り返りたくなった。
先ずは小林信彦が「週刊文春」に連載している「本音を申せば」を7冊まとめ買い。それと「映画が目にしみる」。「世界の喜劇人」と「日本の喜劇人」を学生時代友人から紹介されて以来の愛読者。小説家としても「夢の砦」と「背中合わせのハートブレーク」は感動した。あまり映画を見なくなったとのと、東京喜劇、アメリカ文化偏向に抵抗を感じ、ずっと離れていなたが、今回は改めて一気にお勉強。
クレイジー、ドリフターズ、渡辺プロ周辺を深く知るための4冊。「植木等ショー クレージー TV大全」「気楽なカ行ときたもんだ 砂田実」「井原高忠 元祖テレビ屋ゲバゲバ哲学」 「8時だョ！全員集合伝説 居作昌果」。
そのナベプロが作り、錬りあげたコントやテレビ・ショーを、アナーキーな手法で潰し、現在のテレビショーの模範を築いた「テレビの笑いを変えた男 横澤彪 かく語りき」も購入。
私はもちろん、元来こっち派。「ドリフなんて子供、ひょうきん族こそ大人」と2時間スペシャルのプロ野球中止の雨傘番組時代から観ていた。「タケちゃんマン」での、和田アキ子への「ホリプロ光線」なんて、今まであり得なかった楽屋落ちに、志村ケンの下ネタや替え歌なんかと比較すると、ずっと大人で洒落ていた。結局これが主流の現在に至ってしまい、志村やドリフ、クレイジーの芸が見直されることになった。「ひょうきん」には、音楽におけるパンクのような、初期衝動にかられた勢いに飲み込まれたようなもので、それを「芸」として成熟させたのは「とんねるず」ぐらいのもの。でも、この「とんねるず」、名付け親は、テレビショーの礎を作り上げた井原高忠。井原氏の最後の申し子とも言える。これも皮肉だね。
それから今はYou Tubeという便利なものができて、どんなマイナーな戦前戦後のミュージカルやジャズ映画がすぐに観れる。そこで双葉十三郎著「ミュージカル映画ぼくの500本」。これにて検索して歌や踊りのシーンを堪能しよう。双葉氏のお勧めだけに安心だ。
以上14冊。いずれ感想をブログにアップできたらと思います。
他にもまだまだ買いたいと思ったが、諦めたのは「最後のクレイジー 犬塚弘 ホンダラ一代、ここにあり! 」「のぼせもんやけん2 植木等の付き人時代のこと。小松政夫」「志村流―金・ビジネス・人生の成功哲学 」「最後の大独演会 立川談志」。金額の割には内容が薄いかな。お金がある時に買おう。
探してるのは「谷啓 笑いのツボ 人生のツボ」「色川武大 なつかしい芸人たち」「唄えば天国 ジャズソング―命から二番目に大事な歌 色川武大」「音楽を聴く2 映画。グレンミラー。そして神保町の頃 片岡義男」「ぼくはプレスリーが好き 片岡義男」など。谷啓以外は絶版。ぜひ、新刊で欲しいところ。昔、持っていたり、買い忘れたりで。谷啓もインターネットですぐに購入できるけれど、中身を見てみないとね…損はしたくない。無駄金使うのに躊躇しない余裕の生活を送りたいアッサンブラージュ店長です。
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